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DEAN FUJIOKAも興味津々! 小山田圭吾が出演した「家族会議で出演者を決める」フェスとは?

DEAN FUJIOKAも興味津々! 小山田圭吾が出演した「家族会議で出演者を決める」フェスとは?

さまざまなクリエイターに“情熱”について聞く、J-WAVEで放送中の番組『ROPPONGI PASSION PIT』(ナビゲーター:DEAN FUJIOKA/三原勇希)。5月30日(土)のオンエアでは、小山田圭吾(Cornelius)がリモート出演。ソロ活動を始めた頃と現在との音楽の違いや、海外で印象深かったフェスについて語った。


■「視覚」でも音を捉える楽曲制作

小山田は1989年、フリッパーズ・ギターのメンバーとしてデビュー。バンド解散後はCorneliusとして活動を開始し、現在まで6枚のオリジナルアルバムをリリース。自身の活動以外にも、国内外で多数のアーティストとのコラボレーションやリミックス、プロデュースなど、幅広く活動している。

DEANは高校時代の1990年代半ば~後半くらいにCorneliusの音楽を聴いていたそうだ。

DEAN:日本からアメリカに行ったときに、いろんなところで小山田さんの音楽が聴かれているんだなって肌で感じました。
小山田:20年くらい前ですよね。その頃はアメリカで学校に行ってたんですか?
DEAN:はい。そこではまわりにいろんな国の人がいたので、お互いの音楽を聴かせ合うじゃないですか。その話の延長線上で、日本の音楽の話題になると、よく小山田さんの名前があがっていたので、スゲえなと思って、すごく印象的でした。
小山田:1990年代半ばから終わりくらいの頃から海外で活動し始めたので、たぶんその頃ですね。

当時と現在の音楽環境の違いについて、小山田は「今はパソコンで家で音楽が作れるけど、その頃は完全に移行していなかったので、商業スタジオみたいなところでレコーディングすることが多かった」と語る。

三原:環境だけじゃなく、音楽も変わりましたか?
小山田:商業スタジオを使って音楽を作ると、すごく時間もお金もかかるんですよね。でも今は、なるべくお金を節約しながらじっくり時間をかけて、より綿密に考えながら作ることが可能になってきました。
三原:私はアルバム『Point』で初めてCorneliusと出会ったんです。第一印象は心地いいんですけど、聴けば聴くほど緻密な面白さを感じました。
小山田:『Point』くらいから、完全に音楽作りをハードディスクに移行した感じで、それまでってテープだったので、時間軸が一方向というか、録音して戻って編集したりするのがすごく大変だったんですよね。それがパソコンのハードディスクになってから、時間軸が自由になったというか、曲の一部を細部まで見られるようになったというか。
三原:目で見えるような感覚ですか?
小山田:そうですね。録音すると波形が出るじゃないですか。より音が視覚として見えるようになりました。目で発音のタイミングがよりハッキリわかるというか。それは自分にとって大きかったですね。

音を耳で聴くことと目で見ることの違いが、どのような作用を生むのだろうか。

小山田:たとえば『Point』くらいから、より音を精査して、なるべく発音のタイミングが重ならないようにしたり、それによってよりひとつの音がハッキリ聴こえるようになったりする発見がありました。それで視覚的に見ながら精査していくことができるようになりました。
DEAN:僕はCorneliusの『I Hate Hate』(『Point』収録曲)を聴いたときに、すごく衝撃的でした。この曲で流れる舌打ちの音が、音なのに目で見えたんですよね。音で聴いているだけなのに、脳みその中でその景色がパンと入ってくるっていう。それは制作の段階で、視覚で音を捉えられるようになった結果なのかなと、小山田さんの話を聞いて感じました。



小山田:そうですね。あと、デジタルになったことで、完全な無音を作れるようになりました。テープは空気が鳴っている音や反響があると、多少はそれが聴こえてしまうんですけど、デジタルだと完全に音を消して、ひとつの音を空間で鳴らしたりできるようになったので、立体的な音作りができるようになった気がします。
DEAN:『I Hate Hate』は、いろんな音の要素を分解して再構築したような印象を受けました。僕はずっとメタルでギターのディストーションの音を聴いていたので、そういう鳴らし方しかできないってどこかで思っていました。でも、うるさいと感じるような音の中で静寂を感じるんですよね。


■「家族会議で出演者を決めるフェス」に出演

海外でも活躍する小山田。1997年にリリースしたアルバム『FANTASMA』は世界21カ国でリリースされ、その後アメリカやヨーロッパでの単独ツアーも開催された。

三原:海外に行こうと思ったきっかけはなんですか?
小山田:ニューヨークのレーベル「Matador Record」の人から『FANTASMA』をリリースしたいと言われたことから始まりました。もともと、海外に行こうという気持ちはあまりなくて、たまたまそのアルバムが海外でリリースされて、そこからツアーの話がきました。
DEAN:当時は今ほどSNSもなかったけど、どういうふうにCorneliusの音楽が海外で広がったんですか?
小山田:その頃はレコード屋がたくさんあって、特にオルタナティブな音楽を扱うレコード屋のネットワークがありました。あとは、雑誌・メディアがまだ強かったので、そういうところが主流だったんじゃないかな。

これまで海外でも多くのフェスに参加してきた小山田は、その中でも特にアイルランドの街・コークで行われたフェスが印象的だったと話す。

小山田:会場は断崖絶壁の崖があるような山奥で行われました。そこで大きな庭園を経営している家族が主催しているフェスなんです。
DEAN:へえ!
小山田:おもしろいフェスで、家族会議で出演者を決めるらしいんです。
三原:ええー、夢のような(笑)。
小山田:5000人くらいのそんなに規模は大きくないフェスで、1日3バンドくらい出演して、それが1カ月くらい続くみたいな感じです。
三原:そんなに続くんですね!
小山田:その家族の中学生の息子さんが、僕たちをフェスに呼んでくれました。

このフェスでは、出演者が植樹するという企画があったという。

小山田:そこにはルー・リードの木とか、ニール・ヤングの木とか、いろんなアーティストが植えた木があって、ロックの森を作っているとか言ってました。僕らもシラカバの木を植えてきました。
三原:Corneliusの木があるんですね!
DEAN:カッコいい。
小山田:他のフェスとは全然違って、アットホームな雰囲気で、家族のお母さんとかが料理のケータリングをしてくれたりしました。本当に面白いフェスでしたね。
DEAN:そういうところでいろいろな出会いがありますよね。
小山田:そうですね。フェスはいろんなアーティストが来るので、そういう出会いみたいなものはありますね。


■インスピレーションは、「音楽を聴く」ことから

この番組では毎回ゲストに、自分が思う「情熱」について訊いている。小山田は情熱について「憧れ」と語った。

小山田:人様に「情熱を持ってこれをやっています」と言えることがあまりないので、持てるようになりたいなと。
DEAN:(笑)。
三原:なるほど。憧れが原動力なのかと思ったのですが、情熱を持つ人に憧れているわけですね。
小山田:音楽に関してはそれなりに情熱を持ってやっていますけど、それ以外にと言われると本当に何もなくて、いろんなことに情熱を傾けられる人はいいなって思う。
DEAN:音楽を制作したり演奏したりしていないときは、何をされているんですか?
小山田:なんですかね……。テレビを観てますね(笑)。
DEAN:小山田さんは、音楽を制作していてアイデアが浮かばないとか、何をしたらいいかわからないとか、なったりしますか?
小山田:やりたいなってことはなんとなく常にあるので、それはあまりないですね。
三原:インスピレーションは自然とわいてきますか?
小山田:そうですね。音楽を聴いたりするのは好きなので。僕は音楽を聴くことから全てが始まっているんです。だから、音楽を聴いたりすることをずっとやっています。

小山田は外出自粛の影響でライブはできないものの、スタジオで楽曲制作は続けているので、「いつか発表するんじゃないかな」と笑いながら語った。

『ROPPONGI PASSION PIT』は、東京・六本木に出現した、いろいろな人の“情熱”が集まり、重なり合い、さらに熱を増して燃え上がる秘密基地として、みんなの熱い思いを電波に乗せて発信。放送は毎週土曜23時から。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2020年6月6日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『ROPPONGI PASSION PIT』
放送日時:毎週日曜 23時-23時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/passionpit/

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