J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』。11月13日(水)のオンエアではお休み中のあっこゴリラに代わって、三原勇希と秦 基博がナビゲートした。
音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなどなど、様々なジャンルの音楽好きが日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。
11月13日(水)はカナダ・トロント在住の吉田ヒロシにおすすめのアーティストを紹介してもらった。
■多様性が見られるカナダの音楽シーン
カナダには、ジャスティン・ビーバー、ドレイク、ザ・ウィークエンド、アヴリル・ラヴィーン、ニールヤングなど、他にも古くから色んなミュージシャンがいる。吉田さんは「こういった多様性が見られるカナダの音楽シーンが、どういったバックグランドからもたらされるのかを紐解くにあたって、カナダがどういった国なのかをお話ししたいと思います」と語った。
吉田さんが1つ目のポイントにあげたのが、多民族国家。カナダは人口の20%(およそ600万人)が外国人・移民として暮らしている国で、文化、宗教、言語、性嗜好、趣味などあらゆる事柄において多様性を重んじている。
吉田:例えばシリアの難民であったり、LGBTQの人たちが偏見や差別にさらされるリスクが少なく生き生きと生活していて、日本に比べて自分をこうあるべきという考え方や枠にはめて生きる必要がなく、好きなことを自由に掘り下げられるという環境下にあるように感じます。
三原:良い国ですね。
吉田:それがカナダの音楽シーンにも大きな影響を与えていて、ジャズ、ロック、ダンスミュージック、レゲエ、クラシック、ヒップホップ、さらにはサルサ、K-POP、日本のビジュアル系バンドやアイドルなどなど、様々なジャンルの音楽が盛んで野外イベントやコンサートなどが頻繁に開催されています。
2つ目のポイントは、自由の国カナダ。「自由の国」というとアメリカの印象が強いと思われがちだが、アメリカはVISAや法律、規制が厳しく、英語がつたないとキツイ態度を取られたり、外国人という立場からすると何かとハードルが高いという側面もある。
吉田:一方カナダは、10月にカナダ連邦下院議会選挙で自由党のジャスティン・トルドーが再選を果たしたばかりで、彼はシリアの難民を大量に受け入れたり、PRIDEパレードというLGBTQのイベントにゲストとして参加して街中を練り歩いたり、娯楽目的の大麻を合法化したり、世界中から自由の国として注目されています。
秦・三原:ヘぇ~。
吉田:この「自由」という要素が音楽にどういう影響を与えているかというと、ライブ会場ではメインアクトが出てくると、客席で大麻の煙がふわっと上がったり、規制が緩いのでストリートミュージシャンなんかも多く、一か月で3000ドル稼げちゃったりします。
三原:えぇすごーい! 音楽する人にとっては良い国ですね。
秦:自由なんですね。
吉田:本当にそう思います。日本人ミュージシャンなんかも多いと思います。
■継ぎ目のないシームレスな曲の運び方…転調したと思ったら次の曲に?
今回、吉田さんが紹介したのはモントリオール出身のトラックメイカー、CFCF。
吉田:エレクトロダンスミュージック、アンビエントミュージック、ジャズ、プログレジャズ、さらには60年代後半の実験音楽やミニマルミュージックなどにも精通した音楽オタクというバックボーンで、YMOやテイ・トウワといったジャパニーズテクノにも造詣が深く、まさに多様性という意味でカナディアンらしいミュージシャンと言えます。
CFCFが7月にリリースしたアルバム『Liquid colours』について吉田さんは「このアルバムは全体の構成がユニーク」と話した。
吉田:曲の切れ目がなく、継ぎ目のないシームレスな曲の運び方をしていて、転調したなと思ったら次の曲になっていたりします。曲自体の作りも、いわゆるAメロ、Bメロ、サビ、間奏、Bメロ、サビみたいな型にはまらず、常に新しい展開を持って来ています。それでいて一貫性のあるリズム、テンポをキープしているという絶妙なバランスの飽きの来ない、ずっと聴いてられる仕上がりとなっています。
三原:情報がたくさん! 聴いてみたい。
【SoundCloud】CFCF『Aquascape』聴く
三原:アンビエントの気持ち良さがありつつ、踊れる曲ですね。
秦:ベースラインがかっこよくて好きな感じでした。
今回紹介したCFCF、是非チェックしてみてほしい。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなどなど、様々なジャンルの音楽好きが日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。
11月13日(水)はカナダ・トロント在住の吉田ヒロシにおすすめのアーティストを紹介してもらった。
■多様性が見られるカナダの音楽シーン
カナダには、ジャスティン・ビーバー、ドレイク、ザ・ウィークエンド、アヴリル・ラヴィーン、ニールヤングなど、他にも古くから色んなミュージシャンがいる。吉田さんは「こういった多様性が見られるカナダの音楽シーンが、どういったバックグランドからもたらされるのかを紐解くにあたって、カナダがどういった国なのかをお話ししたいと思います」と語った。
吉田さんが1つ目のポイントにあげたのが、多民族国家。カナダは人口の20%(およそ600万人)が外国人・移民として暮らしている国で、文化、宗教、言語、性嗜好、趣味などあらゆる事柄において多様性を重んじている。
吉田:例えばシリアの難民であったり、LGBTQの人たちが偏見や差別にさらされるリスクが少なく生き生きと生活していて、日本に比べて自分をこうあるべきという考え方や枠にはめて生きる必要がなく、好きなことを自由に掘り下げられるという環境下にあるように感じます。
三原:良い国ですね。
吉田:それがカナダの音楽シーンにも大きな影響を与えていて、ジャズ、ロック、ダンスミュージック、レゲエ、クラシック、ヒップホップ、さらにはサルサ、K-POP、日本のビジュアル系バンドやアイドルなどなど、様々なジャンルの音楽が盛んで野外イベントやコンサートなどが頻繁に開催されています。
2つ目のポイントは、自由の国カナダ。「自由の国」というとアメリカの印象が強いと思われがちだが、アメリカはVISAや法律、規制が厳しく、英語がつたないとキツイ態度を取られたり、外国人という立場からすると何かとハードルが高いという側面もある。
吉田:一方カナダは、10月にカナダ連邦下院議会選挙で自由党のジャスティン・トルドーが再選を果たしたばかりで、彼はシリアの難民を大量に受け入れたり、PRIDEパレードというLGBTQのイベントにゲストとして参加して街中を練り歩いたり、娯楽目的の大麻を合法化したり、世界中から自由の国として注目されています。
秦・三原:ヘぇ~。
吉田:この「自由」という要素が音楽にどういう影響を与えているかというと、ライブ会場ではメインアクトが出てくると、客席で大麻の煙がふわっと上がったり、規制が緩いのでストリートミュージシャンなんかも多く、一か月で3000ドル稼げちゃったりします。
三原:えぇすごーい! 音楽する人にとっては良い国ですね。
秦:自由なんですね。
吉田:本当にそう思います。日本人ミュージシャンなんかも多いと思います。
■継ぎ目のないシームレスな曲の運び方…転調したと思ったら次の曲に?
今回、吉田さんが紹介したのはモントリオール出身のトラックメイカー、CFCF。
吉田:エレクトロダンスミュージック、アンビエントミュージック、ジャズ、プログレジャズ、さらには60年代後半の実験音楽やミニマルミュージックなどにも精通した音楽オタクというバックボーンで、YMOやテイ・トウワといったジャパニーズテクノにも造詣が深く、まさに多様性という意味でカナディアンらしいミュージシャンと言えます。
CFCFが7月にリリースしたアルバム『Liquid colours』について吉田さんは「このアルバムは全体の構成がユニーク」と話した。
吉田:曲の切れ目がなく、継ぎ目のないシームレスな曲の運び方をしていて、転調したなと思ったら次の曲になっていたりします。曲自体の作りも、いわゆるAメロ、Bメロ、サビ、間奏、Bメロ、サビみたいな型にはまらず、常に新しい展開を持って来ています。それでいて一貫性のあるリズム、テンポをキープしているという絶妙なバランスの飽きの来ない、ずっと聴いてられる仕上がりとなっています。
三原:情報がたくさん! 聴いてみたい。
【SoundCloud】CFCF『Aquascape』聴く
三原:アンビエントの気持ち良さがありつつ、踊れる曲ですね。
秦:ベースラインがかっこよくて好きな感じでした。
今回紹介したCFCF、是非チェックしてみてほしい。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
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