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片寄明人が考える、ジョン・レノンが音楽で体現したことは

片寄明人が考える、ジョン・レノンが音楽で体現したことは

J-WAVE『STEP ONE』と、雑誌『Pen』(2020年2月1日号/1月15日発売)の特集「ジョン・レノンを語れ!」がコラボレーションした「PEN TALK ABOUT JOHN」。ジョンが亡くなって40年のいま、あらためて、彼の残した功績や魅力を、ミュージシャンや著名人が語る。

1月21日(火)のオンエアでは、GREAT3・片寄明人(Vo&Gt)が登場。ジョンの魅力を語った。

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■人間性を知って、ザ・ビートルズがもっと好きになった

小さいころから洋楽を聴いていた片寄がだが、ザ・ビートルズやジョンに魅力を感じるようになったのは30代のころだという。

片寄:僕は10歳くらいから洋楽を聴き始めたんですけど、実は若いころはあまり(ビートルズを)聴かなかったんですよね。避けて通るというか、曲はいろんなところで耳にしているし、ベスト盤も聴いていたんですけど、僕の世代だと周りに「ビートルズおじさん」みたいなのがいっぱいいたんですよね。飲み屋さんでジョン・レノンの話をしていると、「おまえ、ジョンの何を知ってるんだよ」っていうふうに絡まれたり怒られたりして。ビートルズやジョン・レノンを深く聴き始めたのは、30歳くらいになってから。魅力がわかったところがあって、オリジナル盤を全部集めて当時の音を聴いたり、アビー・ロード・スタジオにも仕事で行ったことがあったりもするので、スタジオを覗きに行ったりとか、今ではすっかりファンです。

ビートルズやジョンの作品を通して、彼らの人間性や音楽性を知るようになってから、より深みにハマるようになったという。

片寄:音を聴き始めると同時に伝記とかを読み始めると、本当に人間像が浮かんでくるというか、いろんなエピソードをたくさん知ることができるので、「ジョンはこういう人で、ポールはこういう人だったのかな」とか、人間的な興味もどんどん湧いてくるし、同時にビートルズは聴けば聴くほど、ポップでスタンダードなんですけども、こんなにアバンギャルドな要素を同時に持っているバンドはいないことに気がついてから深みにハマるようになりました。

■魔的な魅力を感じる曲は?

片寄は、自身が持つジョンのイメージを「ピュアな変人」と明かしつつ、ジョンの魅力について語った。

片寄:人間の正と負、善と悪がひとりの人間の中で闘っている様子を彼の姿から感じるんですよね。音からも歌詞からも感じるし、自分の弱いところや醜いところをさらけ出している強さであったりとか、人間の持っているネガティブなものをポジティブなものへ変えていこうとする力だったり、それは人生にとってとても大事なものだと思うので、それを音楽の中でこんなにも体現した人はジョン・レノンが1番だったような気がします。しかも、世界で知らない人がいない60年代を代表するミュージシャンだったところにも魅力を感じますね。

最後に片寄が「僕が1番好きな曲」として、ビートルズの『Happiness is a Warm Gun』を選曲、オンエアした。

片寄:本当に魔的な魅力があるというか、悪魔的な魅力があるんですよね。3曲の曲をたぶん1つにまとめたと思うんですけど、リズムも複雑だし、「どうしてここからこう行くんだろう」っていうミステリーもあるけど、やっぱりビートルズなんですよね。ポップでわかりやすくありながらも謎めいているというのが、僕にとってこの曲の1番の魅力ですね。

片寄も登場する雑誌『Pen』の特集「ジョン・レノンを語れ!」をぜひ手にとってほしい。

【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/stepone

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