J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなどなど、様々なジャンルの音楽好きが日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。
11月20日(水)はルワンダ、キガリ在住の加藤雅子と今沢カゲロウがおすすめのアーティストを紹介した。
■日曜になるとゴスペルで目が覚める
ルワンダ共和国、通称・ルワンダは、アフリカ大陸のちょうど真ん中あたりに位置する内陸の小国。首都、キガリに住む加藤さんは「気候も一年中穏やかなので快適で私の肌に合っている」と話した。そんな加藤さんにルワンダの音楽事情を訊いた。
加藤:ルワンダではポップスがメジャーです。最近はルワンダ要素、ルワンダ独自のリズムを取り入れているアーティストもいます。 田舎の方でもネット回線はあるのでスマホを持っていればYouTube、ダウンロードで音楽を手に入れ、バータイプの携帯の方は、街の音楽データ販売屋さんに行き、そのお店のPCとケーブルを繋いで携帯に転送します。
あっこゴリラ:良いですね~。あと、ゴスペルも日常的なんですね!
加藤:国民の94%がクリスチャンなので日常的に聴きますし、日曜になると教会に近い家の人はゴスペルで目が覚めるっていうくらい賑やかにやってます。
あっこゴリラ:そうですよね。私も先日マラウイに行ってたんですが、マラウイもクリスチャンが多かったのでゴスペルをよく耳にしました。朝は鶏の鳴き声と、ヤギの鳴き声と、ゴスペルの声で目が覚めるっていう。
加藤:本当そうですね(笑)!
■ルワンダのルーツ音楽を未来に受け継ぐアーティスト
加藤さんにおすすめのアーティストを訊くと、日本人ベーシストで現在ルワンダでアルバムを制作中の今沢カゲロウさんに電話を代わった。
あっこゴリラ:今沢さんはルワンダの音楽に魅せられ現地で音楽を作ってるということなんですけども、ルワンダの音楽の魅力ってなんですか?
今沢:他のアフリカ音楽ってビートが前面に出たり、アグレッシヴなリズムの印象が強いんですけども、ルワンダの特に古典音楽は、リズムに加えて音の響きを重視したり揺らぎがあったり、昔の邦楽にちょっと近いような情緒あるアンビエントのような魅力があります。
あっこゴリラ:へぇ~!
今回今沢さんが紹介したのは、ルワンダの古典音楽を未来に受け継ごうと活動しているアーティスト、Deo Munyakazi。
今沢:後継者が少なくなっている「イナンガ」というルワンダの伝統弦楽器をマスターし、様々な種類の音楽とのコラボレーションもおこなっています。
あっこゴリラ:へぇ~! 初めて聞いた。イナンガ!
今沢:日本で言うと琴のような楽器で11本の弦があります。ただ開放弦しか鳴らないんですけども、いわゆるペンタトニックスケールというものだけのチューニングになっている楽器です。
あっこゴリラ:うんうん。
今沢:Deoさんの特徴というのが、欧米のポップスがどっと流れ込みそのスタイルに傾くアーティストもいる中で、ルワンダのルーツ音楽を必死に守りながら色んな方とコラボレーションをしております。
あっこゴリラ:ヘぇ~!
今沢:他にも、古典音楽を未来に受け継ごうとしてる若手のアーティストで民謡をミックスしたDJ集団の方とかもいらっしゃるんですが、古典楽器をサンプリングしたヒップホップビートのものが多い中、Deoさんは古典を理解して音楽を作っています。なのでそれを未来に受け継いでくれるっていうのは見ていて今後がとても楽しみです。
あっこゴリラ:割と古典の在り方のままやってるんですか?
今沢:これから紹介するアルバムも割とそういう曲ではあるんですが、私は2度ほどセッションしたことがあって、普通にジャズもセッションの中に混じってたりクラブミュージシャンの方と仲良くしたり、ベースとイナンガのデュオをやったり新しい音楽にも拓けています。
あっこゴリラ:おっしゃる通り、昔の邦楽にかなり近い。
今沢:この6拍子がたまらないですよね。
あっこゴリラ:うん。だからスッと入りますよね。
今沢:元々、王様が眠りにつくときや朝目覚めのときに演奏されていたチルアウト用楽器なんです。
あっこゴリラ:確かに良い眠りにつけそうな感じがします。自分の国の独自の文化を見直すっていう動きって、ある種都会的なのかもしれないって思いました。色んな国に取材させて頂くんですけども、都会になるにつれどんどんガラパゴスを見直す動きになっているなっていう共通点があって面白かったです。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/
11月20日(水)はルワンダ、キガリ在住の加藤雅子と今沢カゲロウがおすすめのアーティストを紹介した。
■日曜になるとゴスペルで目が覚める
ルワンダ共和国、通称・ルワンダは、アフリカ大陸のちょうど真ん中あたりに位置する内陸の小国。首都、キガリに住む加藤さんは「気候も一年中穏やかなので快適で私の肌に合っている」と話した。そんな加藤さんにルワンダの音楽事情を訊いた。
加藤:ルワンダではポップスがメジャーです。最近はルワンダ要素、ルワンダ独自のリズムを取り入れているアーティストもいます。 田舎の方でもネット回線はあるのでスマホを持っていればYouTube、ダウンロードで音楽を手に入れ、バータイプの携帯の方は、街の音楽データ販売屋さんに行き、そのお店のPCとケーブルを繋いで携帯に転送します。
あっこゴリラ:良いですね~。あと、ゴスペルも日常的なんですね!
加藤:国民の94%がクリスチャンなので日常的に聴きますし、日曜になると教会に近い家の人はゴスペルで目が覚めるっていうくらい賑やかにやってます。
あっこゴリラ:そうですよね。私も先日マラウイに行ってたんですが、マラウイもクリスチャンが多かったのでゴスペルをよく耳にしました。朝は鶏の鳴き声と、ヤギの鳴き声と、ゴスペルの声で目が覚めるっていう。
加藤:本当そうですね(笑)!
■ルワンダのルーツ音楽を未来に受け継ぐアーティスト
加藤さんにおすすめのアーティストを訊くと、日本人ベーシストで現在ルワンダでアルバムを制作中の今沢カゲロウさんに電話を代わった。
あっこゴリラ:今沢さんはルワンダの音楽に魅せられ現地で音楽を作ってるということなんですけども、ルワンダの音楽の魅力ってなんですか?
今沢:他のアフリカ音楽ってビートが前面に出たり、アグレッシヴなリズムの印象が強いんですけども、ルワンダの特に古典音楽は、リズムに加えて音の響きを重視したり揺らぎがあったり、昔の邦楽にちょっと近いような情緒あるアンビエントのような魅力があります。
あっこゴリラ:へぇ~!
今回今沢さんが紹介したのは、ルワンダの古典音楽を未来に受け継ごうと活動しているアーティスト、Deo Munyakazi。
今沢:後継者が少なくなっている「イナンガ」というルワンダの伝統弦楽器をマスターし、様々な種類の音楽とのコラボレーションもおこなっています。
あっこゴリラ:へぇ~! 初めて聞いた。イナンガ!
今沢:日本で言うと琴のような楽器で11本の弦があります。ただ開放弦しか鳴らないんですけども、いわゆるペンタトニックスケールというものだけのチューニングになっている楽器です。
あっこゴリラ:うんうん。
今沢:Deoさんの特徴というのが、欧米のポップスがどっと流れ込みそのスタイルに傾くアーティストもいる中で、ルワンダのルーツ音楽を必死に守りながら色んな方とコラボレーションをしております。
あっこゴリラ:ヘぇ~!
今沢:他にも、古典音楽を未来に受け継ごうとしてる若手のアーティストで民謡をミックスしたDJ集団の方とかもいらっしゃるんですが、古典楽器をサンプリングしたヒップホップビートのものが多い中、Deoさんは古典を理解して音楽を作っています。なのでそれを未来に受け継いでくれるっていうのは見ていて今後がとても楽しみです。
あっこゴリラ:割と古典の在り方のままやってるんですか?
今沢:これから紹介するアルバムも割とそういう曲ではあるんですが、私は2度ほどセッションしたことがあって、普通にジャズもセッションの中に混じってたりクラブミュージシャンの方と仲良くしたり、ベースとイナンガのデュオをやったり新しい音楽にも拓けています。
あっこゴリラ:おっしゃる通り、昔の邦楽にかなり近い。
今沢:この6拍子がたまらないですよね。
あっこゴリラ:うん。だからスッと入りますよね。
今沢:元々、王様が眠りにつくときや朝目覚めのときに演奏されていたチルアウト用楽器なんです。
あっこゴリラ:確かに良い眠りにつけそうな感じがします。自分の国の独自の文化を見直すっていう動きって、ある種都会的なのかもしれないって思いました。色んな国に取材させて頂くんですけども、都会になるにつれどんどんガラパゴスを見直す動きになっているなっていう共通点があって面白かったです。
【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/