J-WAVEで放送中の番組『INNOVATION WORLD』(ナビゲーター:川田十夢)のワンコーナー「ROAD TO INNOVATION」。12月20日(金)のオンエアでは、11月に全世界待望の最新作となるPlayStation 4用ゲームソフト『DEATH STRANDING』(デス・ストランディング)をリリースしたゲームデザイナーの小島秀夫が登場。人気作品を生み出す小島のクリエーションに迫った。
■小島「理屈では考えてない」
PlayStation 4用ゲーム『DEATH STRANDING』:オフィシャルサイト
川田は小島の大ファンと公言。開口一番、小島に『DEATH STRANDING』など、さまざまなクリエイションを生み出す方法を質問した。
小島:ぼくはゲーム業界では珍しく、企画・プロデュース・ディレクション・脚本・ゲームデザインなど全部やっています。あまり理解されないけど、理詰めで考えているようで考えていなくて、左脳と右脳をパラレルにしてアイデアを出して、勝手に考えている感じです。それでストーリー・キャラクター・世界観・ゲーム性をほぼ同時に構築しています。そのときは、それらがバラバラで、あまり理屈では考えてないんです。イメージや詩、哲学のようなもので構成しているけど、あるときにキュッとそれがつながったりするんです。あとで気づくんですけど、それが理詰めで考えられていることがあって、毎回そんな感じだからその度に「もしかして自分は天才じゃないのか」と思ったりして(笑)。
川田:本当に小島さんは天才ですよ(笑)。
小島:でも、そこからゲームを作るのはスタッフだから、アイデアを説明するのは大変なんですけどね。
小島は「アイデアを出すことは全く苦労がなく、いくらでも出てくる」と続ける。
小島:そのアイデアを自然淘汰させて、残ったアイデアを組み立てて説明して。それ以外にもスケジュールや予算もあるから、そこからが大変ですね。
■ゲームはディズニーランドと同じ?
小島はゲームを構築するうえで「世界観」を優先しているという。
小島:(ゲームは)プレイヤーが現実には存在しない世界に入るわけですよね。それはディズニーランドに近く、その世界がニセモノと気づくと成り立ちません。ゲームの場合はインタラクションが必要なので、何か物があればそれに触れないといけない。それをずらしたときにどうなるか、というリアクションも必ず必要になります。そういう意味での世界観が必要です。
また、「操作感」も重要だという。
小島:プレイヤーがコントローラを動かしたら、キャラクターが2、3歩前に動く。その気持ちよさというか。コントローラにはボタンがいっぱいあるけど、ある程度それを学習するとその操作が気持ちよくなり、さらに高みに上がれるような操作性も大切ですね。
■原動力の変化
小島は、ゲーム作りの原動力は「ファン」だと語った。
小島:最初は自分が作りたいから、作っていました。自分の内から外側に出てくるものがあるので。でも、『METAL GEAR SOLID』を作って発売したら、ものすごい数のファンができて、その中には「人生を変えてくれた」と手紙をくれた人もいました。そこからはちょっと自分の考え方が変わって、これからは人のためにあるべきではないかと。そのためにもの作りをしようと思って続けてきました。
川田:待っている人のために頑張るわけですね。
小島:自分の作りたいものもあるんですけどね。
番組では、小島が『DEATH STRANDING』の設定や音楽について語る場面もあった。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月27日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
各界のイノベーターやクリエイターを迎えて仕事へのこだわりや、描く未来について語り合う「ROAD TO INNOVATION」は毎週金曜日の20時25分ごろからオンエア。次回もお楽しみに。
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜日 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/
■小島「理屈では考えてない」
PlayStation 4用ゲーム『DEATH STRANDING』:オフィシャルサイト
川田は小島の大ファンと公言。開口一番、小島に『DEATH STRANDING』など、さまざまなクリエイションを生み出す方法を質問した。
小島:ぼくはゲーム業界では珍しく、企画・プロデュース・ディレクション・脚本・ゲームデザインなど全部やっています。あまり理解されないけど、理詰めで考えているようで考えていなくて、左脳と右脳をパラレルにしてアイデアを出して、勝手に考えている感じです。それでストーリー・キャラクター・世界観・ゲーム性をほぼ同時に構築しています。そのときは、それらがバラバラで、あまり理屈では考えてないんです。イメージや詩、哲学のようなもので構成しているけど、あるときにキュッとそれがつながったりするんです。あとで気づくんですけど、それが理詰めで考えられていることがあって、毎回そんな感じだからその度に「もしかして自分は天才じゃないのか」と思ったりして(笑)。
川田:本当に小島さんは天才ですよ(笑)。
小島:でも、そこからゲームを作るのはスタッフだから、アイデアを説明するのは大変なんですけどね。
小島は「アイデアを出すことは全く苦労がなく、いくらでも出てくる」と続ける。
小島:そのアイデアを自然淘汰させて、残ったアイデアを組み立てて説明して。それ以外にもスケジュールや予算もあるから、そこからが大変ですね。
■ゲームはディズニーランドと同じ?
小島はゲームを構築するうえで「世界観」を優先しているという。
小島:(ゲームは)プレイヤーが現実には存在しない世界に入るわけですよね。それはディズニーランドに近く、その世界がニセモノと気づくと成り立ちません。ゲームの場合はインタラクションが必要なので、何か物があればそれに触れないといけない。それをずらしたときにどうなるか、というリアクションも必ず必要になります。そういう意味での世界観が必要です。
また、「操作感」も重要だという。
小島:プレイヤーがコントローラを動かしたら、キャラクターが2、3歩前に動く。その気持ちよさというか。コントローラにはボタンがいっぱいあるけど、ある程度それを学習するとその操作が気持ちよくなり、さらに高みに上がれるような操作性も大切ですね。
■原動力の変化
小島は、ゲーム作りの原動力は「ファン」だと語った。
小島:最初は自分が作りたいから、作っていました。自分の内から外側に出てくるものがあるので。でも、『METAL GEAR SOLID』を作って発売したら、ものすごい数のファンができて、その中には「人生を変えてくれた」と手紙をくれた人もいました。そこからはちょっと自分の考え方が変わって、これからは人のためにあるべきではないかと。そのためにもの作りをしようと思って続けてきました。
川田:待っている人のために頑張るわけですね。
小島:自分の作りたいものもあるんですけどね。
番組では、小島が『DEATH STRANDING』の設定や音楽について語る場面もあった。
【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年12月27日28時59分まで)
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各界のイノベーターやクリエイターを迎えて仕事へのこだわりや、描く未来について語り合う「ROAD TO INNOVATION」は毎週金曜日の20時25分ごろからオンエア。次回もお楽しみに。
【番組情報】
番組名:『INNOVATION WORLD』
放送日時:毎週金曜日 20時-22時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/innovationworld/