NYのプロデューサー・Galcher Lustwerk! セクシーでインテリで…

J-WAVEで放送中の番組『SONAR MUSIC』(ナビゲーター:あっこゴリラ)。音楽プロデューサー、CD・レコードショップのバイヤー、ライブハウスのスタッフ、音楽評論家、海外在住の音楽ライターなどなど、様々なジャンルの音楽好きが日替わりでヤバい音を紹介する「GEEK OUT」のコーナー。

10月16日(水)は、アメリカ・ニューヨーク在住の山田泰介さんが、ニューヨークの音楽事情を紹介した。


■酸いも甘いも嚙み分ける...ニューヨークのリアルな音楽

ニューヨークで写真を中心にメディアとして作品を作っている山田泰介さん。今回は、ニューヨークのクラブ事情について伺った。

山田:ニューヨークというと、マンハッタンの摩天楼をまずイメージされると思いますが、地価・物価・家賃の上昇に伴いアーティスト、ミュージシャンたちはほとんどがブルックリンで活動を行なっています。東京でいうと千葉、神奈川、埼玉に当たる都会近郊という場所ですね。
あっこゴリラ:そうなんですね。
山田:人種のるつぼであり多様性が重んじられるニューヨークだからこそ、様々な色を持ったクラブがあります。今回スポットに当てるのは、ブルックリンのブッシュウィックというエリアです。

山田さんは、ブッシュウィックについて「もともとラテン系や黒人が多かったエリアです。ブルックリンの世界的な知名度が上がるにつれ、外からの人の流れも増え、良くも悪くも都会ならではの"変化"を象徴する場所になった」と説明する。

山田:分かりやすく言えばイケてることをやってる人が家賃が安い場所に移り、その場所が盛り上がり、物価・家賃が上昇し、元々住んでいた地元の人が追い出されるということですね。これはニューヨークの音楽シーンを理解することですごく重要なことです。
あっこゴリラ:へ~! 
山田:というのも、ただ単純にカッコいいわけではなく、酸いも甘いも嚙み分けるのがニューヨークのリアルな音楽だと僕は感じています。
あっこゴリラ:うんうん。
山田:その中でも核となる場所は、Bossa Nova Civic ClubとNowadays。実はあっこさんが一緒に曲を作っている食品まつりさんも、これらの場所で昨年プレイされています。
あっこゴリラ:おぉ~! 食品まつりさんさすがだな! 
山田:ニューヨークは世界の中心というのも納得で、アメリカ各所、世界各所のアーティストを受け入れる窓口にもなっているのがこの2つのクラブですね。
あっこゴリラ:すごい面白い~! 今の話を聞いてニューヨークに一気に興味が湧きました。


■ヒップホップの流れを汲んだダンスミュージック

山田さんが紹介したのは、Galcher Lustwerk。

山田:先ほど紹介したクラブでプレイをして、知名度を上げていったDJ/プロデューサーです。
あっこゴリラ:ブッシュウィックというエリアで活躍してるんですね。
山田:彼の音楽は、アメリカの今のメインストリームであるヒップホップの流れを汲んだダンスミュージックを表現しています。とにかくセクシーでインテリで、そしてダークな音楽です。先ほど述べたように、ニューヨークの表立った美しさとその裏にある闇や暗さを絶妙にバランスをとったのが彼の音楽だと言えます。
あっこゴリラ:えー! めちゃめちゃ気になるー! 
山田:11月下旬に新作アルバム『Information』のリリースがあるので、気になった方はぜひチェックしてみてください。
あっこゴリラ:今回紹介してくださる曲はどんな曲ですか? 
山田:新作『INFORMATION』から『Cig Angel』を紹介したいと思います。意訳すると"クラブ通いのタバコを吸う天使"という曲です。



曲を聴いたあっこゴリラは「ニューヨークのアンダーグラウンドっていう感じですごくかっこいい」と感想を述べた。

11月22日(金)にリリース予定の新作アルバム『INFORMATION』もぜひチェックしてみてほしい。 

【番組情報】
番組名:『SONAR MUSIC』
放送日時:月・火・水・木曜 21時−24時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/sonarmusic/

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