宮沢和史、火災に見舞われた首里城への思いを語る 「一生忘れたくない思い出がある」

J-WAVEの番組『MESSAGE FROM UTAKATA』(ナビゲーター:宮沢和史)。11月20日(水)のオンエアでは、宮沢が先日火災に見舞われた沖縄・首里城への思いを語った。

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月27日28時59分まで)


■言葉を失った首里城の火災

10月31日未明に発生した沖縄・首里城の火災。宮沢はその翌日、11月1日から4日間にわたり東京・よみうり大手町ホールで宮沢のデビュー30周年を記念したライブ「Traveling to the MIYAZA-WORLD~ようこそ宮沢の世界へ」のために東京にいた。

宮沢:その日の夜中に沖縄にいる友だちから「首里城が燃えている」とメールが届いて。寝ぼけていたせいか友だちが何を言っているのだろうと思っていたけど、そのメールに添付の写真を見てびっくりしました。そこには首里城の全部が燃えているような写真だったので、言葉を失いました。

11月1日のライブは沖縄音楽で構成されるプログラム「めんそーれ オキナワールド」だったため、その日に出演するバンドメンバーの多くやゲストは沖縄から東京に駆けつけていた。

宮沢:バンドメンバーの多くやゲスト出演する島袋寛子さんはライブ前日のリハーサルに参加したので首里城の火災を東京で知りました。もうひとりのゲスト、上間綾乃さんはライブ当日に沖縄から駆けつけたので、後ろ髪を引かれるような思いで東京に来てくれました。

ライブ初日のプログラム「めんそーれ オキナワールド」は、宮沢がこれまで30年近くお世話になり関わってきた人たちに向け、沖縄の音楽を一緒に楽しく笑って踊りたいというイメージしてメニューを決め、ゲストとも曲目を選んでいたと語る。

そんなときに起こった首里城の火災。宮沢は「それだけに『どんなコンサートにするべきか』と非常に複雑な思いになった」と振り返る。

宮沢:本番まで時間がなかったので手探りのまま1曲、1曲とライブを進めていくような形だったけど、出演者の1人ひとりが首里城への思いを持ちながら演奏をしていました。首里城が燃えてしまったことで、逆にみんなが沖縄への思いと沖縄に生まれた尊厳を強く意識したと言っていました。


■首里城は「僕と沖縄との関わりの象徴だった」

宮沢はこれまでに首里城で4回のライブを経験している。

宮沢:首里城は僕の思い出だけでも一生忘れたくない思い出があり、沖縄の人にとっては計り知れない強い思いがあると思います。バンドメンバーが「これまで首里城のことをあまり意識したことはなかったけど、この火災によってこんなにも心の中に首里城があったのかと気づき驚いて涙が溢れてきた」と話していました。

「首里城」という言葉を使うとみんなが動揺してしまうので、宮沢はライブやリハーサルでなるべくその話題は出さなかったという。

宮沢:とにかく音楽を一生懸命やることが我々の仕事なので、それをまっとうする以外にできることはありません。(その思いで)当日はステージに上がりました。

宮沢は首里城への思いを語った。

宮沢:僕が沖縄に来るようになってから首里城が再建されました。そこで4回歌ったと話しましたが、首里城は僕と沖縄との関わりの象徴でもありました。首里城がこれまで以上に立派なものへと再建するために、この番組でもどんなお手伝いができるのかを考えていきたいと思います。

番組でも首里城再建のために何か行動が起こせないか、宮沢と番組スタッフで検討している。

宮沢が出演する『ジョアン・ジルベルト トリビュートコンサート』が12月4日(木)に東京・めぐろパーシモンホールで開催される。こちらもぜひチェックしてほしい。

J-WAVE『MESSAGE FROM UTAKATA』は、宮沢和史が、沖縄の魅力や自ら収集した貴重な沖縄の島唄を紹介している。放送は水曜の26時00分から。次回もお楽しみに!

【この記事の放送回をradikoで聴く】(2019年11月27日28時59分まで)
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『MESSAGE FROM UTAKATA』
放送日時:水曜 26時-26時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/utakata/

関連記事