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「Aviciiと一緒に分かち合いたかった」アロー・ブラックが楽曲『SOS』制作秘話を明かす

「Aviciiと一緒に分かち合いたかった」アロー・ブラックが楽曲『SOS』制作秘話を明かす

J-WAVEで放送中の番組『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ・増井なぎさ)のワンコーナー「MUSIC+1」。6月11日(火)のオンエアでは、シンガー・ソングライター/プロデューサーのアロー・ブラックさんが登場。フィーチャーリングとして参加したAviciiの遺作曲『SOS』などについて訊きました。


■Aviciiの死後完成させた『SOS』

アロー・ブラックは、Aviciiのヒット曲『Wake Me Up』のボーカルと作詞を担当、他にもZEDDやTiëstoの作品にもフィーチャーされ、自身名義の楽曲『Make Way』がCMに起用されるなど、世界的に活躍するシンガー・ソングライター/プロデューサーです。今回は「Greenroom Festival」とビルボードライブ東京でのライブのために来日しました。

アロー:「Greenroom Festival」はいい天気でした。最初は野外かどうか聞いていなくて、海の近くでやることも知らなかったんです。でも、外で本当によかったし、お客さんも最高でした。

そんなアローさんは、Aviciiの遺作アルバム『TIM』でもボーカルを担当しています。収録曲『SOS』のオファーの経緯を訊きました。

アロー:彼が亡くなってから『SOS』を歌うオファーを受けました。実は、Aviciiのために歌ったけれど、リリースされていない曲がいくつもあって。それを出すのかなと思ったら新しい曲ということで、新曲があること自体びっくりしました。この曲について「アロー・ブラックに歌ってもらいたい」というメモが残っていたので、他のソングライターと曲を完成させたものを僕が歌うことになりました。もちろんAviciiと一緒に、この曲がどれだけヒットしているか、みんなにポジティブなものを与えているかを分かち合えたらよかったんだけど。
サッシャ:歌うときにも色々感情が巡ったのではないですか?
アロー:曲自体を歌うのも感情的になりました。曲の内容を聴いて、彼がどうやって亡くなったか知った後だと、「彼が助けを求めてる」という曲なので、彼自身がカウンセリングやそういったものを受けられたらよかったのに、と本当に思います。


■生前のAviciiと『Wake Me Up』誕生秘話

トーク後半では、生前のAviciiの素顔について訊きました。

アロー:彼は普通の人で、シンプルな生活を願う青年でした。僕自身はレコーディング・セッションとかライブで一緒でしたが、それ以外で一緒に出かけたりという経験はありませんでした。どのみちそんな時間はないほど彼は忙しかったんです。彼は人前でパフォーマンスするのも好きでしたが、ゼロから何かを生み出すという、スタジオに居てクリエイティブなことを創作することが好きだったんじゃないかなと思います。
サッシャ:最初の出会いはどんなものだったんですか?
アロー:はじめ、アルバム『True』を作るときにAviciiから連絡がきて、ソウルシンガーを探していたんです。僕の『I Need A Dollar』という曲がヒットしていて、ちょうどイメージに合うということでした。彼とはリリースされていない曲をセッションで録っていて、中にはAviciiがみせたことのないスタイルもあって、すごくいい曲ですが、彼のブランドに合わないということでリリースされませんでした。いつか日の目をみたらいいなと思っています。

さらに『Wake Me Up』の誕生にまつわる裏話も明かしました。

サッシャ:あるインタビューで『Wake Me Up』は、「急いで来て」と呼ばれて飛行機に乗って、「着いたら起こして」と言ったエピソードを曲にしたと読んだのですが本当ですか?
アロー:違います(笑)。飛行機のなかで書いていた歌詞ですが、インディーからメジャーになって生活が変わり、まるで夢のなかで生きているような経験をしていました。夢の中に生きているような、「信じられない! 全部終わったら起こして!」ということを歌詞にしたのがこの曲です。あとAviciiとレコーディングをしているときに妻が最初の子どもを妊娠していました。彼女をひとりにさせたくなかったので、セッションを早く終わらせて早く帰りたかったということもあり、歌詞を持っていったら早く終るんじゃないかと思って。ちょうどスタジオに着いたときに彼がギタリストとギターをかき鳴らしていて、この歌詞を乗っけたら「いいね!」となって出来上がったのが『Wake Me Up』です。

アロー・ブラック名義でもポップ、ソウル、フォークと「どれから出そうかなというほどいっぱいある」と明かしていましたが、「今はAviciiの『SOS』を世に広めて、彼の仕事を知ってもらうのが大事な時期」と話しました。

楽曲『SOS』、ぜひチェックしてみてください。

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【番組情報】
番組名:『STEP ONE』
放送日時:月・火・水・木曜 9時-13時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/stepone

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