J-WAVEで放送中の番組『ALL GOOD FRIDAY』(ナビゲーター:LiLiCo・稲葉 友)のワンコーナー「TOKYO SAVVY」。4月12日(金)のオンエアでは、「平成を代表する東京のカフェ」をテーマに、カフェのスペシャリスト・斉藤アリスさんにお話を伺いました。
■東京カフェのムーブメント・4つのポイントは?
斉藤さんは、東京カフェのムーブメントは大きく4つに分類できると言います。時系列が古い順に解説しました。
・平成8年「シアトル系コーヒーチェーンの日本上陸」
斉藤:これはスターバックスのことです。日本に上陸して、カフェラテやフラペチーノなど、コーヒーというもののあり方が変わりました。若い女の子がボトルを買ったり、コーヒーに馴染み深くなるきっかけを作りました。
・平成9年「東京カフェの登場」
斉藤:スターバックスの上陸とほぼ同じ時期に真逆のムーブメントが起きました。それまではフランスのパリのカフェテラスのようなものをそのまま持ってきたのがカフェでした。海外の真似ではなく、オーナーのセンスが光るオンリーワンのカフェが東京カフェです。音楽、アート、ファッション業界の人がカフェの運営やプロデュースをはじめたのがこの頃です。
・平成14年ごろ「リノベーションカフェの増加」
斉藤:ちょうど昭和に建設されたビルが古くなってきた時代です。新しいお店を作るより、古い中古物件を安く借りてリノベーションしてカフェを開く人が増えてきました。リアルタイムに喫茶店を知らない世代が、喫茶店をカッコいいと思うムーブメントが起こりました。古い喫茶店やビルを作り変えていて、古いけど新しいということで「ネオ喫茶」と呼ぶ人もいました。
代表的なリノベーションカフェは、HUIT nakameguroです。
斉藤:HUIT nakameguroは古いビルをリノベーションしていますが、窓の位置が低かったり天井が低かったりして、それが落ち着く独特の雰囲気をもっています。
・平成27年ごろ「サードウェーブコーヒーが日本上陸」
斉藤:コーヒー業界には大きな3つの波がありました。ファーストウェーブは、1960年頃にコーヒーが一般家庭に流通しました。セカンドウェーブは、1990年代に淹れ方やアレンジが豊富になり、カフェラテなど色々な飲み方が増えました。そして2000年代の、産地や淹れ方まで全てにこだわったスペシャルなコーヒーがサードウェーブです。
そんなサードウェーブコーヒーを象徴するカフェが、ブルーボトルコーヒーです。
斉藤:ブルーボトルコーヒーが日本に来たときは大行列でした。コーヒーはブレンドを想像しますが、産地や採れ方にこだわった1種類の豆でコーヒーを淹れるのがスペシャリティコーヒーの淹れ方なんです。量を求める時代から質を求める時代になりました。
■夜カフェのテーマは「薄っすらとエロスを引く」
夜の営業を主体とした夜カフェと呼ばれるものがあります。斉藤さんが、そのブームを作った宇田川カフェのオーナー・大谷秀政さんにインタビューをしてきたということで、その様子をお届けしました。
大谷:カフェというよりも、お酒も飲めるとか、暗くて低くて柔らかいのがテーマなんです。テーブルや椅子が低いんです。普通より5センチくらい低くて、理想は横になりたいという人が来てほしい。夜なんかキスしたりしている訳ですよ(笑)。それができるくらいの店を作りたいと思ってやっています。
斉藤:「柔らかい」はどういうことですか?
大谷:必ずシートを柔らかくしていて、固い椅子のカフェがありますよね? あれだと駄目なんです。基本的に、薄っすらとエロスを引くというのがテーマなので。
斉藤:バーでなく敢えてカフェでやった理由は何だったんですか?
大谷:カモフラージュというか。カフェだと連れて行きやすいのと、使い勝手としてご飯を食べたい人もいれば、お酒が飲めない人もいて、色々な人に対応できるように夜カフェが存在するんです。
これからのカフェについて大谷さんは、「チェーン店が増えるなかで、すごいコアなお店、たとえば鉄道模型だけ扱っているとか、すごく趣味性の高いカフェがでてくるのではと思います。カフェから何を発信するかが重要になります」と話しました。
【この記事の放送回をradikoで聴く】
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【番組情報】
番組名:『ALL GOOD FRIDAY』
放送日時:毎週金曜 11時30分-16時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goodfriday/
■東京カフェのムーブメント・4つのポイントは?
斉藤さんは、東京カフェのムーブメントは大きく4つに分類できると言います。時系列が古い順に解説しました。
・平成8年「シアトル系コーヒーチェーンの日本上陸」
斉藤:これはスターバックスのことです。日本に上陸して、カフェラテやフラペチーノなど、コーヒーというもののあり方が変わりました。若い女の子がボトルを買ったり、コーヒーに馴染み深くなるきっかけを作りました。
・平成9年「東京カフェの登場」
斉藤:スターバックスの上陸とほぼ同じ時期に真逆のムーブメントが起きました。それまではフランスのパリのカフェテラスのようなものをそのまま持ってきたのがカフェでした。海外の真似ではなく、オーナーのセンスが光るオンリーワンのカフェが東京カフェです。音楽、アート、ファッション業界の人がカフェの運営やプロデュースをはじめたのがこの頃です。
・平成14年ごろ「リノベーションカフェの増加」
斉藤:ちょうど昭和に建設されたビルが古くなってきた時代です。新しいお店を作るより、古い中古物件を安く借りてリノベーションしてカフェを開く人が増えてきました。リアルタイムに喫茶店を知らない世代が、喫茶店をカッコいいと思うムーブメントが起こりました。古い喫茶店やビルを作り変えていて、古いけど新しいということで「ネオ喫茶」と呼ぶ人もいました。
代表的なリノベーションカフェは、HUIT nakameguroです。
斉藤:HUIT nakameguroは古いビルをリノベーションしていますが、窓の位置が低かったり天井が低かったりして、それが落ち着く独特の雰囲気をもっています。
・平成27年ごろ「サードウェーブコーヒーが日本上陸」
斉藤:コーヒー業界には大きな3つの波がありました。ファーストウェーブは、1960年頃にコーヒーが一般家庭に流通しました。セカンドウェーブは、1990年代に淹れ方やアレンジが豊富になり、カフェラテなど色々な飲み方が増えました。そして2000年代の、産地や淹れ方まで全てにこだわったスペシャルなコーヒーがサードウェーブです。
そんなサードウェーブコーヒーを象徴するカフェが、ブルーボトルコーヒーです。
斉藤:ブルーボトルコーヒーが日本に来たときは大行列でした。コーヒーはブレンドを想像しますが、産地や採れ方にこだわった1種類の豆でコーヒーを淹れるのがスペシャリティコーヒーの淹れ方なんです。量を求める時代から質を求める時代になりました。
■夜カフェのテーマは「薄っすらとエロスを引く」
夜の営業を主体とした夜カフェと呼ばれるものがあります。斉藤さんが、そのブームを作った宇田川カフェのオーナー・大谷秀政さんにインタビューをしてきたということで、その様子をお届けしました。
大谷:カフェというよりも、お酒も飲めるとか、暗くて低くて柔らかいのがテーマなんです。テーブルや椅子が低いんです。普通より5センチくらい低くて、理想は横になりたいという人が来てほしい。夜なんかキスしたりしている訳ですよ(笑)。それができるくらいの店を作りたいと思ってやっています。
斉藤:「柔らかい」はどういうことですか?
大谷:必ずシートを柔らかくしていて、固い椅子のカフェがありますよね? あれだと駄目なんです。基本的に、薄っすらとエロスを引くというのがテーマなので。
斉藤:バーでなく敢えてカフェでやった理由は何だったんですか?
大谷:カモフラージュというか。カフェだと連れて行きやすいのと、使い勝手としてご飯を食べたい人もいれば、お酒が飲めない人もいて、色々な人に対応できるように夜カフェが存在するんです。
これからのカフェについて大谷さんは、「チェーン店が増えるなかで、すごいコアなお店、たとえば鉄道模型だけ扱っているとか、すごく趣味性の高いカフェがでてくるのではと思います。カフェから何を発信するかが重要になります」と話しました。
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【番組情報】
番組名:『ALL GOOD FRIDAY』
放送日時:毎週金曜 11時30分-16時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/goodfriday/