J-WAVEで放送中の番組『BOOZE HOUSE』(ナビゲーター:Kaz Skellington)。ヒップホップやブラックミュージックの「想い」を伝えるWEBマガジン『Playatuner』を運営するKazが、洋楽やブラックミュージックを毎週ディープに掘り下げます。1月31日(木)のオンエアでは、ラッパーのデンゼル・カリーにインタビューした模様をお送りしました。
■有力新人候補!
カリーは、マイアミシーンを代表する若手ラッパーです。2011年にミックステープ『King Remembered Underground Tape 1991-1995.』を同郷のラッパー、スペースゴーストパープのWEB掲示板に投稿したところ、大反響を呼びます。その後、スペースゴーストパープのグループ、レイダー・クランに加入しました(2013年には脱退)。
カリーは、2016年に2ndアルバム『Imperial』をリリースし、アメリカのヒップホップ専門誌『XXL』にて、「XXL 2016 Freshman Class」(有力新人候補)として特集され、2018年に3rdアルバム『TA13OO(タブー)』をリリースしたことで、さらなる話題を呼びました。デンゼルは、どんな音楽に影響を受けて育ったのでしょうか?
カリー:両親や兄も音楽が好きだったため、いろんな時代の音楽を昔から聴いていた。1950年代生まれの父は、ジェームス・ブラウン、アイザック・ヘイズなどを教えてくれ、母や兄からは、2パック、ジェイ・Z、T-ペインなどを教わった。
■不吉といわれる「13」をタイトルに使ったワケ
続いて、『TA13OO(タブー)』に使われている「13」という数字の意味を語りました。
カリー:13という数字は、24時間表記で換算したときに、数字の1になる。そして続けて書くと「B」という字に見える。BはブラックのBで、13はアンラッキーな数字。だから13を自分のラッキーナンバーにすることにしたんだ。
アメリカで黒人として生きることを含め、自分の人生にはアンラッキーなことが多く、だからこそ、その中でアドバンテージを取るために、13を自分のラッキーナンバーに使うことにしたと明かしました。
また、『TA13OO(タブー)』制作中に、カリーは「このアルバムがすごくうまくいくと確信するような不思議な出来事があった」と振り返ります。「どこに行っても13という数字を見るようになった。それは成功を収めた『Imperial』のときにも「Imperial」という言葉をよく見るという、同様のことがあった」と振り返りました。
■「なんのためにやっているんだ?」
そんなデンゼルに、Kazは「自分がやりたいことを貫くことが難しい社会で、どのようにすれば成功するのか」と質問します。
カリー:とにかくグラインドする(目標に向けて毎日努力する)ことだ。自分がしたい活動を、息をするように行わなければならない。1曲で現在のような成功を手にしたわけではなく、自分もマネージメントチームも、ハードな努力を重ねた結果。でもそれができるには、自分をちゃんと信じなきゃいけないんだ。マネージャーが自分のことを信じていないで、何ができるんだ? そもそも自分が自分のことを信じていなければ、「なんのためにやっているんだ?」って感じだ。親や先生は、自分が失敗作とみられないように安全な道を歩んでほしいと思うけれど、安全な道はある程度の結果しか出せない。自分がやりたいことは、最初は理解されないかもしれないけれど、結果が出れば理解されるようになる。
Kazは、カリーの印象を「まっすぐ見据えて突き進む若者。ものすごいエネルギーを持っている人です。話しているときにすごく目を見てきて、情熱が目からも伝わってきた」と話しました。
Kaz:彼が言ってたことで印象的だったのは、「もし自分のことを信じていなければ、そもそもやるべきではない。なんのためにやっているんだ?」っていう発言。それを聞いて、世の中全員が自分に自信を持っているわけではないし、持てる人ってすごいなって僕は逆に思うんですよね。「なんのためにやっているんだ?」っていう質問には、「他に自信がなかったり、信じることが難しい人たちのためにやる」っていうのも、ありなのかなっていうふうに思いました。
熱い思いが込められた『TA13OO(タブー)』を、ぜひチェックしてみてください!
次週2月7日(木)のオンエアでは、Kazが偉大なラッパーを大解剖。ラキムからケンドリック・ラマーまで、世界的ラッパーが評価されるポイントを解説します。お楽しみに!
【この記事の放送回をradikoで聴く】
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:『BOOZE HOUSE』
放送日時:毎週木曜 26時-26時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/booze/
■有力新人候補!
カリーは、マイアミシーンを代表する若手ラッパーです。2011年にミックステープ『King Remembered Underground Tape 1991-1995.』を同郷のラッパー、スペースゴーストパープのWEB掲示板に投稿したところ、大反響を呼びます。その後、スペースゴーストパープのグループ、レイダー・クランに加入しました(2013年には脱退)。
カリーは、2016年に2ndアルバム『Imperial』をリリースし、アメリカのヒップホップ専門誌『XXL』にて、「XXL 2016 Freshman Class」(有力新人候補)として特集され、2018年に3rdアルバム『TA13OO(タブー)』をリリースしたことで、さらなる話題を呼びました。デンゼルは、どんな音楽に影響を受けて育ったのでしょうか?
カリー:両親や兄も音楽が好きだったため、いろんな時代の音楽を昔から聴いていた。1950年代生まれの父は、ジェームス・ブラウン、アイザック・ヘイズなどを教えてくれ、母や兄からは、2パック、ジェイ・Z、T-ペインなどを教わった。
■不吉といわれる「13」をタイトルに使ったワケ
続いて、『TA13OO(タブー)』に使われている「13」という数字の意味を語りました。
カリー:13という数字は、24時間表記で換算したときに、数字の1になる。そして続けて書くと「B」という字に見える。BはブラックのBで、13はアンラッキーな数字。だから13を自分のラッキーナンバーにすることにしたんだ。
アメリカで黒人として生きることを含め、自分の人生にはアンラッキーなことが多く、だからこそ、その中でアドバンテージを取るために、13を自分のラッキーナンバーに使うことにしたと明かしました。
また、『TA13OO(タブー)』制作中に、カリーは「このアルバムがすごくうまくいくと確信するような不思議な出来事があった」と振り返ります。「どこに行っても13という数字を見るようになった。それは成功を収めた『Imperial』のときにも「Imperial」という言葉をよく見るという、同様のことがあった」と振り返りました。
■「なんのためにやっているんだ?」
そんなデンゼルに、Kazは「自分がやりたいことを貫くことが難しい社会で、どのようにすれば成功するのか」と質問します。
カリー:とにかくグラインドする(目標に向けて毎日努力する)ことだ。自分がしたい活動を、息をするように行わなければならない。1曲で現在のような成功を手にしたわけではなく、自分もマネージメントチームも、ハードな努力を重ねた結果。でもそれができるには、自分をちゃんと信じなきゃいけないんだ。マネージャーが自分のことを信じていないで、何ができるんだ? そもそも自分が自分のことを信じていなければ、「なんのためにやっているんだ?」って感じだ。親や先生は、自分が失敗作とみられないように安全な道を歩んでほしいと思うけれど、安全な道はある程度の結果しか出せない。自分がやりたいことは、最初は理解されないかもしれないけれど、結果が出れば理解されるようになる。
Kazは、カリーの印象を「まっすぐ見据えて突き進む若者。ものすごいエネルギーを持っている人です。話しているときにすごく目を見てきて、情熱が目からも伝わってきた」と話しました。
Kaz:彼が言ってたことで印象的だったのは、「もし自分のことを信じていなければ、そもそもやるべきではない。なんのためにやっているんだ?」っていう発言。それを聞いて、世の中全員が自分に自信を持っているわけではないし、持てる人ってすごいなって僕は逆に思うんですよね。「なんのためにやっているんだ?」っていう質問には、「他に自信がなかったり、信じることが難しい人たちのためにやる」っていうのも、ありなのかなっていうふうに思いました。
熱い思いが込められた『TA13OO(タブー)』を、ぜひチェックしてみてください!
次週2月7日(木)のオンエアでは、Kazが偉大なラッパーを大解剖。ラキムからケンドリック・ラマーまで、世界的ラッパーが評価されるポイントを解説します。お楽しみに!
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【番組情報】
番組名:『BOOZE HOUSE』
放送日時:毎週木曜 26時-26時30分
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/booze/
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