キュレーターの解説を聞きながら巡る貸し切り展覧会! 東京国立博物館 特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」で開催

キュレーターの解説を聞きながら回る、貸し切りの展覧会鑑賞会「マルセル・デュシャンと日本美術」アートピクニックが、11月6日(火)、上野・東京国立博物館で開催されました。本記事では、その模様を少しだけお届けします!

J-WAVEが展開する「WOW!(ワォ)」と思える都市生活をデザインする年間キャンペーン「WOW!TOKYO」では、月替わりのテーマに沿って、変わりゆく東京のオモシロさをお届けしています。芸術の秋真っ盛りの10月は、「FALL FOR ARTS」と題し、アートが身近に感じられる“入口(機会)”を、リスナーの皆さんにご提案しました。

キャンペーンでは、J-WAVEリスナーのためだけに行われる、美術館スタッフの解説つきでまわる特別ツアーを実施。260名近くの応募者のなかから当選した、幸運な32名のアート好きが参加し、閉館後の東京国立博物館(トーハク)で、研究員の松嶋 雅人氏の案内のもと、じっくりと作品に向き合いました。

伝統的な西洋美術の価値観を大きく揺るがし、20世紀の美術に衝撃を与えた芸術家マルセル・デュシャン。今回、アメリカ・フィラデルフィア美術館から作品や関連資料・写真合わせて計150余点が来日しました。なお、これだけの規模でフィラデルフィア美術館のデュシャン作品が、同館以外で公開されるのは初めて。松嶋氏も「今後数十年ない規模」と語っており、非常に貴重な機会だといえます。

この展覧会は二部構成となっており、第一部「デュシャン 人と作品」展では、油彩画、レディメイド、関連資料・写真などを展示し、デュシャンの創作活動の足跡を辿ります。日本や東洋の文化財をメインに扱うトーハクですが、デュシャンのポートレート写真が大きく壁にプリントされた、普段のトーハクとは異なる空間に来場者は興味津々の様子。一部の作品を除き、個人利用に限り写真撮影が可能ということで、多くの参加者が作品を巡りながら、目を輝かせ、気になる作品の写真を撮影していました。





本展覧会のポスターにも使用されているレディメイド作品《泉》は、当時の芸術界に大きな衝撃を与えた作品です。購入してきた既製品にサインをして、芸術作品として「意味づけた」ことが、人々に大きな衝撃を与えたそう。デュシャン本人は既成概念を壊す目的はなかったのかもしれませんが、「ミケランジェロのような芸術家が自らの手で作った唯一無二の作品を鑑賞することが、それまでの芸術でした。そのなかで、デュシャンはモノを作るということではなくて、作家がモノを選ぶ行為自体を芸術制作としたわけです」という解説に、参加者は頷きながら熱心に聞き入っていました。



また、自身の作品を複製することもしていたデュシャン。ミニチュアを収めたトランク《マルセル・デュシャンあるいはローズ・セラヴィの、または、による(トランクの中の箱)》は、署名入りの豪華版と300ほどの複製版が作られ、世界中のコレクターや美術館が所蔵しています。タイトルに「マルセル・デュシャンあるいはローズ・セラヴィの」とあるように、この作品も「それまでの芸術作品の概念が溶けてしまうような表現の一つ」だと解説いただきました。その他、マン・レイが写したデュシャンのポートレート写真ほか、遺作を紹介する映像も第一部で紹介しています。







デュシャンの生涯とともに作品を巡ったあとは、第二部「デュシャンの向こうに日本がみえる。」展です。ここでは、トーハクの日本美術コレクションを展示。デュシャン作品と日本美術を見比べることで、西洋とは異なった社会環境のなかで作られた日本の美術の価値観を浮かび上がらせ、日本の美の楽しみ方を新たに提案するという企画です。「400年前のレディメイド」と題していわれる《竹一重切花入 銘 園城寺》や、《黒楽茶碗 銘 むかし咄》や、デュシャンが複製作品を作ったように日本でも行われていた「模倣」を、同時代の画家の《龍図》で紹介しました。



過去に何度もトーハクを訪れたことのある参加者がいるなかで、今回のアートピクニックが初トーハクだったという方も。アートピクニック終了後、「とても面白かった!」と口々に感想を述べ、普段のアート鑑賞の2倍も3倍も楽しめるアート体験になりました。

東京国立博物館・フィラデルフィア美術館交流企画特別展「マルセル・デュシャンと日本美術」は、2018年12月9日(日)まで開催中。金曜・土曜日は夜21時まで開館しているので、気になる方はぜひ訪れてみてください! なお、J-WAVEの無料会員組織「J-me」会員また新規会員の方限定で、観覧料が100円OFFになるクーポンをプレゼント中です。こちらもチェックしてみてください。


【開催概要】
■会期:2018年10月2日(火)~12月9日(日)
■会場:東京国立博物館(上野公園)平成館 特別展示室 第1室・第2室
■開館時間:9:30~17:00 *ただし、金曜・土曜は21:00まで開館(入館は閉館の30分前まで)
■休館日:月曜日
■観覧料金:一般1200円(900円)、大学生900円(600円)、高校生700円(400円)、中学生以下無料
* ( )内は20名以上の団体料金
■出版物・音声プログラムアプリ:
展覧会出版物(第1部:日本語版/英語版 各3000円、第2部:1500円)は、平成館会場内、およびミュージアムショップにて販売しています。
スマートフォン専用 音声プログラムアプリ(日本語のみ)をダウンロードしてご利用いただけます。(ダウンロードと一部のコンテンツは無料)
■お問合せ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
■展覧会公式サイト:http://www.duchamp2018.jp/

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