【連載】やきそばかおるのEar!Ear!Ear!(vol.43)
突然ですが、クイズです。
横浜出身。みなとみらいにある観覧車の見えるホテルの部屋で、深夜2時22分にプロポーズ。彼女が猫好きだったことから、この時間(にゃん・にゃん・にゃん)にプロポーズしたという、J-WAVEのナビゲーターは誰でしょう?
正解はグローバーさんでした。奥様は「にゃん・にゃん・にゃん」の時間に合わせてプロポーズされたことには気付かなかったようで、少しでも楽しませようとしたグローバーさんの優しさが垣間見られます。
グローバーさんはJ-WAVEの番組「JAM THE WORLD」(月曜〜木曜 19時)と「MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY」(土曜 17時)のナビゲーターを務めています。「JAM THE WORLD」では、日替わりニュース・スーパーバイザーの津田大介さん(月曜)、青木 理さん(火曜)、安田菜津紀さん(水曜)、堀 潤さん(木曜)とともにニュースを紹介、「MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY」では、BON JOVI、Bruno Marsなど、毎回一組のアーティストにスポットを当て、そのアーティストを愛するゲストと音楽談義を繰り広げます。
さて、私には「人のことを勝手に心配する癖」があり、グローバーさんのことを勝手に心配しています。連日起きている、さまざまな出来事に関する勉強が大変そうですし、「MUSICOLOGY」に向けて予習をすることを考えると、頭を休める暇がなさそうです。そんなことを思い、改めてプロフィールを見ると、グローバーさんは東大出身ではありませんか。専攻は美術史。そういえば、以前、J-WAVEの朝の番組で、ダリとピカソの違いについて、わかりやすく説明していたことを思い出しました。
「ラジオは謎が大事」ということはこのコラムでも以前書いたことがありますが、グローバーさんの存在は実にミステリアスです。ボーカルを務めるバンド「SKA SKA CLUB」は、インディーズながらファーストアルバムを15万枚も売り上げているほか、クイズ番組『東大王』、『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンター、さらにはインターネットで配信されているクイズ番組のMCも担当しています。
3月10日に両国国技館で開催された「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE ~YOUNGBLOOD~ supported by azabu tailor」ではMCを担当していました。グローバーさんはバンド活動でステージのMCにも慣れているからか、盛り上げ上手。次のアーティストが登場する前にステージに登場し、アーティストの紹介をします。お客さんは登場するアーティストの順序を知らないため、グローバーさんが誰を呼び込むのか、耳をすませて聞いています。その紹介の仕方が秀逸で、まるで連想クイズのように、始めはアーティストの名前を出さずに、その人にまつわる話をして、最後に名前を発表します。例えば……。
「初めて見たのは小さなライブハウスでした」から入り、初めて曲を聴いた時の感想を述べた後で、「肌が綺麗で、どこにいても心臓を撃ち抜かれてしまいます」と紹介。お客さんに「肌が綺麗」ということは女性? と推理させておいて、「次は、ストレイテナーのホリエアツシさんです!」とコールしてご本人が登場。観客は少し驚いて「おお!」という反応でしたが、おそらく一番驚いたのはホリエさんで「まさか、肌を褒められるとは」と思ったのではないでしょうか。
尾崎世界観さん(クリープハイプ)の呼び込みは、「音楽っていいなと思う点は、五線譜、メロディ、歌詞カードとか、そういうものではないところにあったりします」という一言から始まりました。「次に登場する方は、この方が歌って、この方の息遣いで、この節回しじゃないとグッとこないと思っていらっしゃる人も多いでしょうし、その極みかもしれません」。勘のいい方は、ここでピンときたかもしれません。そして、いよいよ名前がコールされました。「次は、クリープハイプの尾崎世界観!」
こちらも「次に登場するのは誰だろう」と思わせる紹介です。しかも、尾崎さんの歌声の特徴と関連付けて、五線譜、メロディ、歌詞カードでは表せない良さを表現しています。
このように、トップバッターを務めたあいみょんさんから、大トリの森山直太朗さんまで、毎回ステージに登場しては、次のアーティストを紹介していました。さらに、グローバーさん自身もギターを披露。しかも、竹原ピストルさんとハナレグミさんの間でした。わずか5分間ではありましたが、あの場で場内を盛り上げて、ギターの腕前を披露してしまうところにハートの強さを感じます。いや、ハートが強くないと、ニュース番組のナビゲーターは務まらないでしょうし、「にゃん・にゃん・にゃん」の時間に合わせてプロポーズもできないかもしれません。
■ JAM THE WORLD
http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/
突然ですが、クイズです。
横浜出身。みなとみらいにある観覧車の見えるホテルの部屋で、深夜2時22分にプロポーズ。彼女が猫好きだったことから、この時間(にゃん・にゃん・にゃん)にプロポーズしたという、J-WAVEのナビゲーターは誰でしょう?
正解はグローバーさんでした。奥様は「にゃん・にゃん・にゃん」の時間に合わせてプロポーズされたことには気付かなかったようで、少しでも楽しませようとしたグローバーさんの優しさが垣間見られます。
グローバーさんはJ-WAVEの番組「JAM THE WORLD」(月曜〜木曜 19時)と「MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY」(土曜 17時)のナビゲーターを務めています。「JAM THE WORLD」では、日替わりニュース・スーパーバイザーの津田大介さん(月曜)、青木 理さん(火曜)、安田菜津紀さん(水曜)、堀 潤さん(木曜)とともにニュースを紹介、「MITSUBISHI JISHO MARUNOUCHI MUSICOLOGY」では、BON JOVI、Bruno Marsなど、毎回一組のアーティストにスポットを当て、そのアーティストを愛するゲストと音楽談義を繰り広げます。
さて、私には「人のことを勝手に心配する癖」があり、グローバーさんのことを勝手に心配しています。連日起きている、さまざまな出来事に関する勉強が大変そうですし、「MUSICOLOGY」に向けて予習をすることを考えると、頭を休める暇がなさそうです。そんなことを思い、改めてプロフィールを見ると、グローバーさんは東大出身ではありませんか。専攻は美術史。そういえば、以前、J-WAVEの朝の番組で、ダリとピカソの違いについて、わかりやすく説明していたことを思い出しました。
「ラジオは謎が大事」ということはこのコラムでも以前書いたことがありますが、グローバーさんの存在は実にミステリアスです。ボーカルを務めるバンド「SKA SKA CLUB」は、インディーズながらファーストアルバムを15万枚も売り上げているほか、クイズ番組『東大王』、『世界ふしぎ発見!』のミステリーハンター、さらにはインターネットで配信されているクイズ番組のMCも担当しています。
3月10日に両国国技館で開催された「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE ~YOUNGBLOOD~ supported by azabu tailor」ではMCを担当していました。グローバーさんはバンド活動でステージのMCにも慣れているからか、盛り上げ上手。次のアーティストが登場する前にステージに登場し、アーティストの紹介をします。お客さんは登場するアーティストの順序を知らないため、グローバーさんが誰を呼び込むのか、耳をすませて聞いています。その紹介の仕方が秀逸で、まるで連想クイズのように、始めはアーティストの名前を出さずに、その人にまつわる話をして、最後に名前を発表します。例えば……。
「初めて見たのは小さなライブハウスでした」から入り、初めて曲を聴いた時の感想を述べた後で、「肌が綺麗で、どこにいても心臓を撃ち抜かれてしまいます」と紹介。お客さんに「肌が綺麗」ということは女性? と推理させておいて、「次は、ストレイテナーのホリエアツシさんです!」とコールしてご本人が登場。観客は少し驚いて「おお!」という反応でしたが、おそらく一番驚いたのはホリエさんで「まさか、肌を褒められるとは」と思ったのではないでしょうか。
尾崎世界観さん(クリープハイプ)の呼び込みは、「音楽っていいなと思う点は、五線譜、メロディ、歌詞カードとか、そういうものではないところにあったりします」という一言から始まりました。「次に登場する方は、この方が歌って、この方の息遣いで、この節回しじゃないとグッとこないと思っていらっしゃる人も多いでしょうし、その極みかもしれません」。勘のいい方は、ここでピンときたかもしれません。そして、いよいよ名前がコールされました。「次は、クリープハイプの尾崎世界観!」
こちらも「次に登場するのは誰だろう」と思わせる紹介です。しかも、尾崎さんの歌声の特徴と関連付けて、五線譜、メロディ、歌詞カードでは表せない良さを表現しています。
このように、トップバッターを務めたあいみょんさんから、大トリの森山直太朗さんまで、毎回ステージに登場しては、次のアーティストを紹介していました。さらに、グローバーさん自身もギターを披露。しかも、竹原ピストルさんとハナレグミさんの間でした。わずか5分間ではありましたが、あの場で場内を盛り上げて、ギターの腕前を披露してしまうところにハートの強さを感じます。いや、ハートが強くないと、ニュース番組のナビゲーターは務まらないでしょうし、「にゃん・にゃん・にゃん」の時間に合わせてプロポーズもできないかもしれません。
■ JAM THE WORLD
http://www.j-wave.co.jp/original/jamtheworld/