今治の染色技術が結集した1000色のインスタレーション

J-WAVEで放送中の番組「ACROSS THE SKY」(ナビゲーター:玄理)のワンコーナー「TOKYO TREASURE」。12月3日(日)のオンエアでは、タオルの産地として海外でも知名度の高い、愛媛県今治市の染色技術をテーマにした大規模な展覧会「IMABARI Color Show」に注目。展覧会のインスタレーションを手掛けたフランス出身の建築家、エマニュエル・ムホーさんにお話を伺いました。

日本に住んで20年以上というムホーさん。95年の初来日の際に、東京の街に溢れる無数の色を見て衝撃を受け、東京に移住。色で空間を仕切る「仕切り」という独自のコンセプトから、色を平面的ではなく三次元空間を形作る道具として扱う建築、空間デザイン、アートなど多様な作品を創造し続けています。

ちなみに、最初に降りた街は池袋だったそうですが、「街に溢れた色にエモーションを感じた」と直感的に東京に住むことを決めたと言います。

そんなムホーさんがインスタレーションを務めるのが、青山スパイラルガーデンで開催される「IMABARI Color Show」です。スパイラルの吹き抜けに“染色のレシピ”というインスタレーションを展示。“染色”という言葉には“1000色”をかけた言葉遊びの意味合いもあるそう。今回の展覧会でムホーさんは、誰も経験したことのない1000色の世界をインスタレーションとして繰り広げています。

「身の周りにも無数の色があって、人間の目は何百万の色を認識できるんですけど、日常の中で色について意識しないと思うんです。私はそれを意識していただきたくて、1つの空間で同時に1000色を見ることはないので、まず数字を決めました。色を決めるのも大変でしたし、何千種類もの色を並べて自分が美しいと感じる1000色を決めたんです」(ムホーさん 以下同)

色を決定してから、今治の職人さんに染めてもらう作業はさらに大変で、8社に分けて1000色の色を依頼したそうですが、職人さんの仕事は、まさにムホーさんの指定通りだったといいます。

「色を体全身で感じていただきたいので、くるくるまわったり、インスタレーションの下にクッションも置きますので、いろいろな視点から色を感じていただければ嬉しいです」と語るムホーさん。

「IMABARI Color Show」は、12月7日(木)から10日(日)まで青山スパイラルガーデンで開催されます。また来年2月2日(金)からは、愛媛県今治市のみなと交流センター「はーばりー」でも開催されます。気になった方はぜひ足を運んでみてください!

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【番組情報】
番組名:「ACROSS THE SKY」
放送日時:毎週日曜 9時-12時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/acrossthesky/

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