J-WAVEで9月18日(月・祝)、敬老の日にオンエアした、9時間の生放送番組「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL MY TOKYO STORY」(ナビゲーター:藤田琢己)。16時からは、サニーデイ・サービスの曽我部恵一さんと、ドレスコーズの志磨遼平さんの対談の模様をお送りしました。
今回のトークテーマは「東京」。曽我部さんは香川県、志磨さんは和歌山県の出身なのですが、東京に出てきた歳は19歳頃と共通していました。
志磨さんは和歌山県出身ということで、近くの都会といえば大阪がありますよね。どうして大阪を飛び越えて東京に出ようと思ったのでしょう? 「自分の親父に『バンドをやりたいので大阪に行く』っていうのを話したことがあって」と志磨さん。
和歌山から大阪までは電車で1時間ほどだったため、「そんな1時間で帰って来れるようなとこ行くなよ。行くなら、東京に行けばいいのに」とお父さんに言われたそう。それを聞いて志磨さんは東京に出てきたのだとか。反対されるどころか、逆に更なる独り立ちを勧められたのですね。
そんな志磨さんが東京に抱いていたイメージはと言えば、まさに曽我部さんの音楽!「下北沢っていう街で、ライブハウスがたくさんあって、いろんなバンドがあって。インディー・シーンみたいなのがなんとなくあるんだって、ぼんやり見えてきてっていう感じで」と話します。
そしてもう一つ、好きだった岡崎京子さんの漫画から受けたイメージも大きく、「『東京ガールズブラボー』、あれが、僕の東京感みたいな中ではすごく大きかったですかね」とも。
これには「僕もそうかも!」と曽我部さんも共感。「岡崎さんの漫画は『宝島』とかで。『宝島』ってすごいデカかったんですよ! 毎月買って本当に穴が空くほど…岡崎さんの“東京の街をウロウロするっていう青春”に本当に憧れて…」と曽我部さんは振り返ります。
「東京ガールズブラボー」の主人公は北海道から東京に出てきた女の子。頭の中は東京の情報でいっぱいという、自分と同じ境遇の主人公に、2人はとても影響を受けたようです。
そんな曽我部さんは東京に来てビックリしたことがあるそう。
「普通の人たちがほとんどじゃないですか! すごいファッショナブルな人を目指して来たんだけど、ほとんどが普通のシャツを着ていて。“東京ショック”っていうか」(曽我部さん)
しかし、その“普通”に埋没していく感じも気持ちよかったそう。
一方、志磨さんは東京に出て来たばかりの時は、「東京に出て来て、すれ違う人みんなが他人っていうのが初めての感覚で。『この街の人は誰も僕のことは知らないのか』って。当たり前なんですけど(笑)」と当時、かなり孤独を感じていたことを明かしました。
さらに、志磨さんが上京当時お金がなかったことや、生活での苦労に打ちのめされた経験を話すと、曽我部さんは「お金はなかったけど、僕は『こんな中で自分が一番有名になれるんだろうか?』って。一番有名になるつもりで来たんだけど、バンドだっていっぱいいて、みんなが有名になりたいと思っている中で、自分だけがピックアップされて、有名になれるんだろうかっていう不安と孤独感と。でもそれがすごく気持ちいい孤独感でしたね」と話しました。
志磨さんは曽我部さんのこの感覚に驚いたものの、「でも、それはなんとなく曽我部さんの音楽に通底というか…。『気持ちのいい孤独感』みたいな、『風通しのいい感じ』が、あるような気がしました」と納得したようです。
音楽で成功するという同じ夢を持って上京してきた2人、それぞれの思う「東京」のイメージや思いがたくさん聴けた対談となりました。
【番組情報】
番組名:特別番組「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL MY TOKYO STORY」
放送日時:9月18日(月・祝)9時-17時55分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/holiday/20170918/
今回のトークテーマは「東京」。曽我部さんは香川県、志磨さんは和歌山県の出身なのですが、東京に出てきた歳は19歳頃と共通していました。
志磨さんは和歌山県出身ということで、近くの都会といえば大阪がありますよね。どうして大阪を飛び越えて東京に出ようと思ったのでしょう? 「自分の親父に『バンドをやりたいので大阪に行く』っていうのを話したことがあって」と志磨さん。
和歌山から大阪までは電車で1時間ほどだったため、「そんな1時間で帰って来れるようなとこ行くなよ。行くなら、東京に行けばいいのに」とお父さんに言われたそう。それを聞いて志磨さんは東京に出てきたのだとか。反対されるどころか、逆に更なる独り立ちを勧められたのですね。
そんな志磨さんが東京に抱いていたイメージはと言えば、まさに曽我部さんの音楽!「下北沢っていう街で、ライブハウスがたくさんあって、いろんなバンドがあって。インディー・シーンみたいなのがなんとなくあるんだって、ぼんやり見えてきてっていう感じで」と話します。
そしてもう一つ、好きだった岡崎京子さんの漫画から受けたイメージも大きく、「『東京ガールズブラボー』、あれが、僕の東京感みたいな中ではすごく大きかったですかね」とも。
これには「僕もそうかも!」と曽我部さんも共感。「岡崎さんの漫画は『宝島』とかで。『宝島』ってすごいデカかったんですよ! 毎月買って本当に穴が空くほど…岡崎さんの“東京の街をウロウロするっていう青春”に本当に憧れて…」と曽我部さんは振り返ります。
「東京ガールズブラボー」の主人公は北海道から東京に出てきた女の子。頭の中は東京の情報でいっぱいという、自分と同じ境遇の主人公に、2人はとても影響を受けたようです。
そんな曽我部さんは東京に来てビックリしたことがあるそう。
「普通の人たちがほとんどじゃないですか! すごいファッショナブルな人を目指して来たんだけど、ほとんどが普通のシャツを着ていて。“東京ショック”っていうか」(曽我部さん)
しかし、その“普通”に埋没していく感じも気持ちよかったそう。
一方、志磨さんは東京に出て来たばかりの時は、「東京に出て来て、すれ違う人みんなが他人っていうのが初めての感覚で。『この街の人は誰も僕のことは知らないのか』って。当たり前なんですけど(笑)」と当時、かなり孤独を感じていたことを明かしました。
さらに、志磨さんが上京当時お金がなかったことや、生活での苦労に打ちのめされた経験を話すと、曽我部さんは「お金はなかったけど、僕は『こんな中で自分が一番有名になれるんだろうか?』って。一番有名になるつもりで来たんだけど、バンドだっていっぱいいて、みんなが有名になりたいと思っている中で、自分だけがピックアップされて、有名になれるんだろうかっていう不安と孤独感と。でもそれがすごく気持ちいい孤独感でしたね」と話しました。
志磨さんは曽我部さんのこの感覚に驚いたものの、「でも、それはなんとなく曽我部さんの音楽に通底というか…。『気持ちのいい孤独感』みたいな、『風通しのいい感じ』が、あるような気がしました」と納得したようです。
音楽で成功するという同じ夢を持って上京してきた2人、それぞれの思う「東京」のイメージや思いがたくさん聴けた対談となりました。
【番組情報】
番組名:特別番組「J-WAVE HOLIDAY SPECIAL MY TOKYO STORY」
放送日時:9月18日(月・祝)9時-17時55分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/holiday/20170918/