J-WAVEで放送中の番組「RADIO DONUTS」(ナビゲーター:渡辺祐・山田玲奈)のワンコーナー「TOKYO GAS LIFE IS A GIFT」。9月15日(土)のオンエアでは、現代浮世絵師のツバキアンナさんがゲストに登場しました。
ツバキさんはもともと、80年代に『別冊マーガレット』で少女漫画家としてデビュー。大学を卒業後、OLとして働きながら漫画家としても活動していました。その後、1枚の絵に専念する道を選びます。
ツバキさんの絵に共通しているテーマは「日本」「ロック」「エロス」。この3本柱をテーマに現代浮世絵を発表し続け、国内外で高く評価されています。たとえば、オニツカタイガーの広告や、劇団☆新感線のポスターのほか、日本酒のラベル、着物のデザインなどさまざまな分野で活躍しています。
もともと、江戸時代に誕生した浮世絵は、絵師、彫師、摺師という職人によって制作されていたのですが、ツバキさんはどのようにして作品を作っているのでしょうか?
「自分にとって、それこそ漫画自体が浮世絵だし、浮世絵がなければ今の漫画っていうのもなかったと思っているので、つながってはいると思うし、よっぽど誰かに『やめろ』と言われない限りはこれを名乗っていこうと思ってます(笑)」とツバキさん。
ツバキさんは美大を出ているわけではないので、画材をほとんど使えない、よくわからない状態から浮世絵制作をスタート。「ただ、漫画を描いてたから、漫画って…今はわからないですけど、もともとは『開明墨汁』っていうのが定番で、墨汁でずっと描いてたんですね。なので、今でも墨汁が基本で、墨汁で描いた線をパソコンで取り込んで、そこから色を付ける。もしくは墨汁で描いたものに岩絵具や顔彩で色を付けるっていうっていうところはずっと変わらないです。墨汁が基本です」(ツバキさん、以下同)
そんなツバキさんが影響を受けた浮世絵師は、幕末から明治にかけて活躍した、歌川国芳一門の絵師・月岡芳年だそう。「国芳は武者絵が有名で、ワイルドっていうか男っぽいというか、線もちょっと太めなイメージなんですけど、芳年はものすごい細い線で、繊細で、残酷絵というか血みどろの絵だったりするんですけど、それを初めて美術館で見たときに、『こんなカッコイイ人がいたんだ』と、そこから真似して描いたりしたのがはじまりです」
そんなツバキさんですが、人生に欠かせないものは「日本酒」だそう。もともとお酒は好きだったのですが、日本酒は苦手で一切飲んでいなかったそう。しかし、「ラベルを描くお仕事をいただいたことがきっかけで、そこの蔵のお酒をすべて味わわせていただいたときに、あまりにも美味しく、また味の幅も広く、こんなお酒があったんだ。そして私は成人してから十何年まったく飲んでなかったことに、あまりにもショックを受け、そこから本当に本当に毎晩毎晩、怒涛の追い上げをしているところです(笑)」
お酒を飲むとアテが欲しくなり、ついつい食べすぎてしまうもの。ツバキさんも御多分に洩れず、体重がとても増えてしまったそう。そこで近くの公園を2キロほど走るようになりました。そこからハマってしまい、どんどん距離数が伸び、フルマラソンに出るほどに!
「昨年が2回目のフルマラソンだったんですけど、3時間56分で『あ、サブフォーじゃん!』みたいな感じで…『明日の酒のため、今日の酒のため』と言いながら走っています(笑)」
“サブフォー”とは市民ランナーがフルマラソンを4時間以内で完走すること。これは女性ではかなりすごいこと。それが“お酒を飲むため”というのは面白いきっかけですね。
そんなツバキさんは現在、中野ブロードウェイにあるギャラリー「リトルハイ」で、個展「『酒と女。』」を開催中です。「今回は家で側に置きやすい小さい原画をたくさんという主旨で描いてみました」とツバキさん。9月25日(月)まで開催されているので、ぜひ足を運んでみてください!
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「RADIO DONUTS」
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/
ツバキさんはもともと、80年代に『別冊マーガレット』で少女漫画家としてデビュー。大学を卒業後、OLとして働きながら漫画家としても活動していました。その後、1枚の絵に専念する道を選びます。
ツバキさんの絵に共通しているテーマは「日本」「ロック」「エロス」。この3本柱をテーマに現代浮世絵を発表し続け、国内外で高く評価されています。たとえば、オニツカタイガーの広告や、劇団☆新感線のポスターのほか、日本酒のラベル、着物のデザインなどさまざまな分野で活躍しています。
もともと、江戸時代に誕生した浮世絵は、絵師、彫師、摺師という職人によって制作されていたのですが、ツバキさんはどのようにして作品を作っているのでしょうか?
「自分にとって、それこそ漫画自体が浮世絵だし、浮世絵がなければ今の漫画っていうのもなかったと思っているので、つながってはいると思うし、よっぽど誰かに『やめろ』と言われない限りはこれを名乗っていこうと思ってます(笑)」とツバキさん。
ツバキさんは美大を出ているわけではないので、画材をほとんど使えない、よくわからない状態から浮世絵制作をスタート。「ただ、漫画を描いてたから、漫画って…今はわからないですけど、もともとは『開明墨汁』っていうのが定番で、墨汁でずっと描いてたんですね。なので、今でも墨汁が基本で、墨汁で描いた線をパソコンで取り込んで、そこから色を付ける。もしくは墨汁で描いたものに岩絵具や顔彩で色を付けるっていうっていうところはずっと変わらないです。墨汁が基本です」(ツバキさん、以下同)
そんなツバキさんが影響を受けた浮世絵師は、幕末から明治にかけて活躍した、歌川国芳一門の絵師・月岡芳年だそう。「国芳は武者絵が有名で、ワイルドっていうか男っぽいというか、線もちょっと太めなイメージなんですけど、芳年はものすごい細い線で、繊細で、残酷絵というか血みどろの絵だったりするんですけど、それを初めて美術館で見たときに、『こんなカッコイイ人がいたんだ』と、そこから真似して描いたりしたのがはじまりです」
そんなツバキさんですが、人生に欠かせないものは「日本酒」だそう。もともとお酒は好きだったのですが、日本酒は苦手で一切飲んでいなかったそう。しかし、「ラベルを描くお仕事をいただいたことがきっかけで、そこの蔵のお酒をすべて味わわせていただいたときに、あまりにも美味しく、また味の幅も広く、こんなお酒があったんだ。そして私は成人してから十何年まったく飲んでなかったことに、あまりにもショックを受け、そこから本当に本当に毎晩毎晩、怒涛の追い上げをしているところです(笑)」
お酒を飲むとアテが欲しくなり、ついつい食べすぎてしまうもの。ツバキさんも御多分に洩れず、体重がとても増えてしまったそう。そこで近くの公園を2キロほど走るようになりました。そこからハマってしまい、どんどん距離数が伸び、フルマラソンに出るほどに!
「昨年が2回目のフルマラソンだったんですけど、3時間56分で『あ、サブフォーじゃん!』みたいな感じで…『明日の酒のため、今日の酒のため』と言いながら走っています(笑)」
“サブフォー”とは市民ランナーがフルマラソンを4時間以内で完走すること。これは女性ではかなりすごいこと。それが“お酒を飲むため”というのは面白いきっかけですね。
そんなツバキさんは現在、中野ブロードウェイにあるギャラリー「リトルハイ」で、個展「『酒と女。』」を開催中です。「今回は家で側に置きやすい小さい原画をたくさんという主旨で描いてみました」とツバキさん。9月25日(月)まで開催されているので、ぜひ足を運んでみてください!
※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。
【番組情報】
番組名:「RADIO DONUTS」
放送日時:毎週土曜 8時-12時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/