世界の植物を探求! プラントハンターが思い描く未来

J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「OPINION」。7月2日(日)のオンエアでは、命を賭けて世界中を飛び回りながら花を追いかけているという、プラントハンターの西畠清順さんにお話を伺いました。

西畠さんは、幕末より150年続く花と植木の卸問屋「花宇」の五代目であり、「そら植物園」の代表でもあります。日本全国はもちろん世界中を旅しながら、これまでに収集している植物は数千種類にも及びます。1年間の移動距離は、なんと地球10周分。

家業を継ぐ、という意味では自然な流れだったとはいえ「植物にそれほど興味がなかった」と話す西畠さん。旅が好きで、バックパッカーとしていろいろなところを訪れていたそうですが、10代の最後に東南アジアにあるボルネオ島のキナバル山に登ると、そこでは熱帯植物が高山に適応しており、熱帯から寒い地域まで、一つの山に地球の環境が凝縮されていることが分かったそう。そこに世界一の食虫植物が現れたときに植物のすごさを実感し、その衝撃からプラントハンターの道に進むことにしたとか。

オンエアでは西畠さんに、植物にまつわることわざや言葉などのお話を聞かせていただきました。普段よく耳にする「根回し」という言葉も、冬の植物が眠っているときに、根っこを切り植物に負担が掛からないように移植するテクニックに由来しているのだそうです。

代表を務める「そら植物園」についても伺いました。西畠さんが衝撃を受けた植物の体験をほかの人々にもしてほしいという思いから、今までになかった切り口で植物を紹介する活動を2012年からスタートしました。実際、代々木ヴィレッジ、恵比寿のビアガーデン、大崎駅など西畠さんが手掛けた空間は都内に数多くありますが、代々木ヴィレッジを手掛けた2012年あたりから、植物を集客装置にする施設が増えてきていることを感じているそうです。平井が「清順さんの手掛けた空間のマップがあれば便利なのに」と提案すると、西畠さんは「来年出す本で、アイディアをお借りしてマップ作っちゃおう」と、何とその場で企画が採用となりました。

最後に、西畠さんに未来へのヴィジョンを伺うと「植物が好きな人が増えて、この国の植物に対する愛情量が今の1.3倍になったらもっと有機的になります。植物が好きな人をこの国に増やしまくって『あいつがいたから植物好きが増えたね』と50年後、100年後に言われるように頑張りたいと思います」と明かしました。

これからも、私たちが見たことのない切り口で植物を見せてくれる、西畠清順さんの活動に注目です!

※PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:「WONDER VISION」
放送日時:毎週日曜 6時-9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/

関連記事