アラビア半島ペルシャ湾岸の音楽「ハリージ」を特集

J-WAVEで放送中の番組「ORIENTAL MUSIC SHOW」(ナビゲーター:サラーム海上)。6月9日(金)のオンエアでは、アラビア半島、ペルシャ湾岸の音楽「ハリージ」を中心に紹介しました。

特集の前に最近のヒット曲から。まずはワールドツアー中のレバノン人女性歌手、ヤスミン・ハムダンのアルバム「アル・ジャミラ ~美しきもの」から「Choubi」。このチョービ(Choubi)とはイラクの伝統的なダンス音楽のことです。小型の打楽器のリズムとバイオリンのアラビックな旋律に、ボーカルがアドリブで歌う、日本でいう“河内音頭”のような音楽とのこと。ヤスミンは、打ち込みを中心にアンビエントなギターを加えた浮遊感ある曲に仕上げています。

続いてモロッコの民謡「シャービ」の人気女性歌手アスマー・ ラムナワルの「Andou Zine」。モロッコの田舎の結婚式を舞台にしたミュージックビデオが話題となり、YouTubeで1600万回も再生された、現在のモロッコを代表する曲です。

今回のメインとなる音楽「ハリージ」の最新ヒット特集。「ハリージ」はクウェートを中心にUAE(アラブ首長国連邦)、サウジアラビア、イラクなどで発展した音楽で、女性が黒髪をほどいて頭を勢いよく回し、髪を振り回すダンスする、まるでスローなヘッドバンギングのような踊り。

オンエアでは、ベテラン男性歌手、アブ・バカール・サレムが歌うスタンダードなハリージ、イエメン古典音楽の有名歌手アフメド・ファティの長女でアイドル歌手、バルキースが歌う「Ya Khala」、そしてイラクの人気シンガーソングライター、ワリード・アル・シャーミによる今時のハリージ「Hatha W Hatha」など、さまざまなタイプのハリージのヒット曲を紹介しました。

ちなみに、ほかのアラビア系のポップスとハリージとの見分け方は、まず言葉がアラビアの湾岸方言で歌われていて、日本人が聞くと東北弁の演歌のように聴こえます。さらに、もたったリズムのスウィング感がハリージならでは、なのだそうですよ。

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【番組情報】
番組名:「ORIENTAL MUSIC SHOW」
放送日時:毎週金曜 26時-26時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/dc3/

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