NPOで働く「N女」に注目!就職先として成立するか

J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「TAKE ONE ACTION」。6月11日(日)のオンエアでは、女性の新しい働き方「N女」に注目。「N女の研究」の著者、中村安希さんにお話を伺いました。

最近、「働き方改革」という言葉を頻繁に耳にするようになりましたが、今回注目した「N女」とは非営利セクター(NPO)で働く女性のこと。そんな女性たちを追跡した本「N女の研究」を書いたのがノンフィクション作家の中村安希さんです。

もともと、中村さんの親友が大手IT企業から突然NPOへ転職したことが、この本を書いたきっかけだったとか。しかもその友人は給料がそれまでの半分以下になると聞き、中村さんは転職を辞めるよう説得をしたそう。しかし、周りにも同じような転職を選ぶ人が増えてきている現状を知ると、今度はその人たちから話を聞く機会を設けることにしたのだとか。

この本では、日本に来る難民や、路上生活者についての活動、幼児保育など、多岐にわたるNPOで働く20代~30代の女性に話を聞いています。職種も広報から事業部、事務局員などさまざまですが、中村さんは必ず「NPOの職員であること」をルールに取材を進めました。理由は「NPOが就職先として成立するのか?」という点に興味があったからだそうで、「就職先としてのNPO」に着目したからなのだそうです。

取材からわかったことは「N女たちは自己犠牲感のない人たち」ということ。社会貢献や弱者救済を目的とした「活動家」とは違い、ビジネスライクに社会問題を解決しようとしており、大企業で働いた経験のあるキャリアウーマンたちが、そのノウハウをNPOでも活かし活躍しているのでした。

中村さんは「今の日本の企業文化は男性中心で作られているので、女性がずっと働き続けることは難しく、そのような女性たちにとって、NPOは良い受け皿になっています。優秀な女性たちがNPOで働きたくなるようにNPOの経営能力が上がってきているのも理由です」とNPOで働く女性が増えている背景について分析していました。

慈善活動に興味があったわけでもなく、NPOに就職することを想定していなかった、という「N女」たちも多く、「NPOの次はまた一般企業で働きたい」という、臨機応変さも持ち合わせています。

「N女が増えると日本は面白くなる」と言う中村さんは、転職先の選択肢が増え、NPO側もビジネスの面で力を発揮できる女性が増えることで経営力も上がり、解決できていない社会問題もやがて解決されていけば「面白い社会になるのでは」と語っていました。

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【番組情報】
番組名:「WONDER VISION」
放送日時:毎週日曜 6時-9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/

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