J-WAVEの番組「GROWING REED」(ナビゲーター:岡田准一)。5月14日(日)のオンエアでは、ハリウッドで活躍するメイクアップ・アーティストのカオリ・ナラ・ターナーさんをゲストにお迎えしました。
カオリさんはロサンゼルス在住で仕事の拠点はハリウッド。これまで数々のハリウッドスターのメイクを手がけ、日本人としては初めてのエミー賞も受賞するなどハリウッドの華やかな舞台をメイクで支えてきた立役者です。そして83歳にして、今もなお現役で活躍中です。
まずは、83歳とは思えないカオリさんの元気さに驚いた岡田。カオリさんも、自分でも83歳という実感がないそうで、気分的には60代だそう(笑)。アメリカの撮影現場でも若く見られるため、昔からみんなに「ベビー」の愛称で呼ばれているそうです。
今や日本を代表するメイクアップ・アーティストですが、日本にいた頃はダンサーだったというカオリさん。小さい頃から家族の影響でタップダンスや日本舞踊を習い、その後も舞踊団に入ってからは、バレエ、アクロバットといろんなダンスを習得。最終的には浅草のキャバレー「新世界」でスターダンサーにまでなられたのだそうです。
浅草で4年間ほど活躍したのち、「『これじゃいけない』と。ニューヨークの一番端でいいから、ラインダンスの端でもいいから本物のところに行きたいと思って、ずっと世界を回ったんです」とダンサー時代を振り返るカオリさん。
最終的にはラスベガスでもスターダンサーにまで登りつめるのですが、ステージ中にジャンプの着地に失敗し、靭帯を切断…。ダンサー生命を絶たれたカオリさんは、夫であり、アカデミー賞メイクアップ・アーティストであったビル・ターナーさんにメイクを習い、手伝いからメイクアップ・アーティストの活動をスタートさせます。
当初は、その他大勢のメイクアップ・アーティストの一人だったのですが、1983年の映画「フラッシュダンス」で注目され、キム・ベイシンガーなど名だたるハリウッド・スターからご指名を受けるように。「チャーリーズ・エンジェル」「ゴーストバスターズ」「キル・ビル」「ラストサムライ」など日本でも大ヒットした作品のメイクアップをされたカオリさんですが、ハリウッドで求められるメイクのスキルとはどんなことなのでしょう?
「自分の好きなことはできないんです」とカオリさん。その作品の描く時代に合ったメイクを、忠実に再現することが求められるそう。例えば、髪の毛がちょっと長い俳優の場合は、時代背景に合わせてカットしなければいけないこともあるのですが、中には嫌がる俳優さんもいるそう。
その場合に、「じゃあ、この仕事はムリですね。お帰りください」という権利がメイクアップ・アーティストにはあるのだそう。「仕事が欲しい人は『切っていいよ』って。もし撮影が始まって長い髪の人がいたら、私たちの責任で監督に怒られますからね」と、ハリウッドの裏事情を明かしてくれたカオリさん。当然のこととはいえ、やはり厳しい世界なのですね。
そんなカオリさんに、ハリウッドで成功した秘訣をお聞きすると、「日本人だからだと思う」との答えが。時代的には日本人ということで差別もありそうですが、ハリウッドの人たちは世界を回っている人たちばかりなので、人種の偏見はあまりなかったそうで、むしろ大事にされたと言います。また、「私のめちゃくちゃ英語がおもしろかったから(笑)」と笑いながら言うカオリさんの人柄も大きく影響していたに違いありません。
最後にカオリさんから、岡田に「どうして日本だけにいるの? アメリカにいらっしゃればいいのに!」とお誘いが(笑)。これに「そうですねえ…でも呼ばれてない(笑)…でも呼ばれなくても行けってことですよね(笑)」と岡田。ハリウッドではスターもオーディションがあるそうなので、「これまでの作品を売り込めば、絶対大丈夫!」とカオリさんも太鼓判を押していました(笑)。ぜひハリウッドにも挑戦して欲しいですね!
【番組情報】
番組名:「GROWING REED」
放送日時:毎週日曜 24時-25時
オフィシャルサイト: http://www.j-wave.co.jp/original/growingreed/
カオリさんはロサンゼルス在住で仕事の拠点はハリウッド。これまで数々のハリウッドスターのメイクを手がけ、日本人としては初めてのエミー賞も受賞するなどハリウッドの華やかな舞台をメイクで支えてきた立役者です。そして83歳にして、今もなお現役で活躍中です。
まずは、83歳とは思えないカオリさんの元気さに驚いた岡田。カオリさんも、自分でも83歳という実感がないそうで、気分的には60代だそう(笑)。アメリカの撮影現場でも若く見られるため、昔からみんなに「ベビー」の愛称で呼ばれているそうです。
今や日本を代表するメイクアップ・アーティストですが、日本にいた頃はダンサーだったというカオリさん。小さい頃から家族の影響でタップダンスや日本舞踊を習い、その後も舞踊団に入ってからは、バレエ、アクロバットといろんなダンスを習得。最終的には浅草のキャバレー「新世界」でスターダンサーにまでなられたのだそうです。
浅草で4年間ほど活躍したのち、「『これじゃいけない』と。ニューヨークの一番端でいいから、ラインダンスの端でもいいから本物のところに行きたいと思って、ずっと世界を回ったんです」とダンサー時代を振り返るカオリさん。
最終的にはラスベガスでもスターダンサーにまで登りつめるのですが、ステージ中にジャンプの着地に失敗し、靭帯を切断…。ダンサー生命を絶たれたカオリさんは、夫であり、アカデミー賞メイクアップ・アーティストであったビル・ターナーさんにメイクを習い、手伝いからメイクアップ・アーティストの活動をスタートさせます。
当初は、その他大勢のメイクアップ・アーティストの一人だったのですが、1983年の映画「フラッシュダンス」で注目され、キム・ベイシンガーなど名だたるハリウッド・スターからご指名を受けるように。「チャーリーズ・エンジェル」「ゴーストバスターズ」「キル・ビル」「ラストサムライ」など日本でも大ヒットした作品のメイクアップをされたカオリさんですが、ハリウッドで求められるメイクのスキルとはどんなことなのでしょう?
「自分の好きなことはできないんです」とカオリさん。その作品の描く時代に合ったメイクを、忠実に再現することが求められるそう。例えば、髪の毛がちょっと長い俳優の場合は、時代背景に合わせてカットしなければいけないこともあるのですが、中には嫌がる俳優さんもいるそう。
その場合に、「じゃあ、この仕事はムリですね。お帰りください」という権利がメイクアップ・アーティストにはあるのだそう。「仕事が欲しい人は『切っていいよ』って。もし撮影が始まって長い髪の人がいたら、私たちの責任で監督に怒られますからね」と、ハリウッドの裏事情を明かしてくれたカオリさん。当然のこととはいえ、やはり厳しい世界なのですね。
そんなカオリさんに、ハリウッドで成功した秘訣をお聞きすると、「日本人だからだと思う」との答えが。時代的には日本人ということで差別もありそうですが、ハリウッドの人たちは世界を回っている人たちばかりなので、人種の偏見はあまりなかったそうで、むしろ大事にされたと言います。また、「私のめちゃくちゃ英語がおもしろかったから(笑)」と笑いながら言うカオリさんの人柄も大きく影響していたに違いありません。
最後にカオリさんから、岡田に「どうして日本だけにいるの? アメリカにいらっしゃればいいのに!」とお誘いが(笑)。これに「そうですねえ…でも呼ばれてない(笑)…でも呼ばれなくても行けってことですよね(笑)」と岡田。ハリウッドではスターもオーディションがあるそうなので、「これまでの作品を売り込めば、絶対大丈夫!」とカオリさんも太鼓判を押していました(笑)。ぜひハリウッドにも挑戦して欲しいですね!
【番組情報】
番組名:「GROWING REED」
放送日時:毎週日曜 24時-25時
オフィシャルサイト: http://www.j-wave.co.jp/original/growingreed/