揚げたてにこだわる、フライドポテト専門店

J-WAVEで放送中の「~JK RADIO~TOKYO UNITED」(ナビゲーター:ジョン・カビラ)のワンコーナー「antenna* THE HIDDEN STORY ~CURATING@NOW~」。2月17日(金)のオンエアでは、フライドポテトの専門店「AND THE FRIET」の代表、小野澤健次さんにお話を伺いました。

フライドポテトの専門店「AND THE FRIET」。この店を立ち上げたのは、食の業界にいた人ではなく、音楽レーベルで代表を務めていた小野澤さん。「AND THE FRIET」のきっかけは、音楽の買い付けで訪れたオランダ・アムステルダムの街で出合ったフライドポテトのお店でした。

「フリットコットやフリットスタンドと呼ばれるお店が街角に点々とあり、ポテトと10~15種類くらいあるソースの中から好きなものを選べるというスタイルで。店ごとに自家製のマヨネーズの味が結構違って、『ポテトなのになんでこんなに味が違うんだろうな』というのも興味があったんです」

日本に帰ってきて味の変化のつけ方を研究し始めた小野澤さんは、翌年、アムステルダムを訪れた際にも、近くのフライドポテト発祥の地・ベルギーにあるフライドポテトの博物館「フリットミュージアム」に行ったりと、ポテトにのめりこみ、お店を作るためにメニューの検討を開始。なかでも重要だったのが、ジャガイモの選定だったそうです。

最初に出したいと思ったベルギーの品種のポテトは法律上輸入できないことが分かり、食品EXPOでベルギーの業者さんと仲良くなってサンプルを取り寄せたり、日本国内の農家さんは知り合いの雑誌編集者の方から紹介してもらったりして、フライドポテトの適正に合うジャガイモを何種類か用意しました。

そんな「AND THE FRIET」が広尾の商店街にオープンしたのは2013年の12月のこと。反響も大きく、オープン前に3軒隣まで行列ができ、揚げたてにこだわるために待ち時間も長くなる状況…。さらには、想定の10倍のお客さんが来たために、用意したベルギー産のポテトが2週間でなくなったそうです。

その他にも手作りのディップソース追いつかなくなり、閉店後に徹夜で作り、しばらく眠れない日々が続いたとか。

オススメのメニューについては「まずはベルギーのビンチェ種を食べていただきたいです。あと、季節ごとに国産のポテトは旬のものを提供していますので、食べ比べて、味の違いも感じていただけたらと」と語っていました。

小野澤さんは「もともとインディーズレーベルの人間なので、こだわって好きなものを好きな人たちに…という、そういう血が流れ続けているところがあるんです。自分も専門店が好きで、レコード屋さんは、ハウス店とかテクノ店、ヒップホップ店やドラムンベース店とか、すごく細分化されて、その品揃えが深くて面白い。なので、いろんなポテトが食べられて、ポテトを深く掘っている店をやりたいというのは、音楽からの延長でもあるのかなと」と話します。

音楽レーベルを運営されていたときも、フライドポテトに携わるようになってからも、小野澤さんの胸には「本当にそれが好きな人に、にやっとしてもらえるようなものを届けたい」そんな思いがあるようです。

次回(24日)の同コーナーでは、「THE KIDS」をリリースしたSuchmosのYONCEさんが、新作の背景にある思いを語ってくれます。どうぞお楽しみに!

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【番組情報】
番組名:「~JK RADIO~TOKYO UNITED」
放送日時:毎週金曜 6時ー11時30分
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/tokyounited/

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