時代を先取る仕事術は「情報を入れない」こと?

J-WAVEで放送中の番組「GROWING REED」(ナビゲーター:岡田准一)。1月29日(日)のオンエアでは、クリエイティブ・カンパニー「NAKED」代表の村松亮太郎さんをゲストにお迎えしました。

村松さんは、俳優・映画監督・演出家・クリエイティブディレクターなど、様々な分野で活躍されていて、3Dプロジェクション・マッピングの可能性を日本に広めた立役者でもあります。97年に設立したNAKEDは今年で20年。今回は、時代と共に新しいことを探求し続ける村松さんの頭の中に迫りました。

この日、岡田と村松さんは初対面だったのですが、2014年に岡田が主演したNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で意外な接点があったようです。

村松:「軍師官兵衛」のオープニングを作らせていただいて。だから僕はもう、ずっと、岡田さんの顔と格闘してましたよ。コンテ描くところから。
岡田:(笑)。
村松:鼻毛とか描こうかなとか。コンテに(笑)。
岡田:意外とおちゃめな方なんですね(笑)。

様々な肩書きがある村松さんですが、NAKEDを立ち上げて20年間ずっと、時代に合わせて表現手法が変わってきているとおっしゃいます。ショートフィルムを撮っていた時代、劇場映画を作っていた時代、モーション・グラフィックを手がけていた時代など。「だから、みんな、会ったタイミングによって僕の職業の認識が違うんですよ」と村松さん。

かつて役者をメインにされていた時代、自分のやりたい方向性と合う事務所がなかなか見つからず、気づいたら25歳に。何もない状態で「どうしよう…」となっていた時に出合ったのが、Appleのマッキントッシュだったそうです。

「『これで最近、アメリカとかでは映像作れるようになってきたらしいよ』みたいな。だったら自分で作れるんじゃないか、って」(村松さん、以下同)

そこから知人を集めて立ち上げたのがNAKED。“裸一貫”という意味でつけたそうです。立ち上げ当初は自主映画を作っていたのですが、気づいたら資金がなくなり、「やべぇ、仕事しないと」となったため営業をすることに。その方法が…

「マスコミに電話しよう! マスコミ電話帳持ってこい! 1ページ目から毎日電話しよう! みたいな(笑)。ほんとに何もわからないんですもん」と村松さん。そんなところから成功されたとはすごいですね!「NAKED」という名前にはそういうスタンスで飾らないマインドを忘れないでおこう、という気持ちも込められているそうです。

そんな「NAKED」は、“クリエイティブ・カンパニー”を頭に掲げています。村松さんにとって「本当のクリエイティブ」とはなんなのでしょう?

「(クリエイティブとは)創造するわけですから、フロンティアでやらない限り、創造しようがないなっていうのがあって。だからあんまりテレビとかも見ないですし、情報をあんまり取らないんですよ。マーケティングもしないですし。どこまでいってもフォロワーになっちゃうから」

しかし、全ての情報を遮断するということではなく、生活している中で、自分のアンテナに自然に入ってくる情報は受け入れ、「学ぼうと思ったら、別に何からでも学べる気もする」とも。情報社会の中で最先端を走る人が情報を遮断しているとは驚きですが、「情報だけで何かわかっているような人が一番怖い」とおっしゃっていました。

この他、村松さん流の「いい映画の基準」や、今後の仕事について、そしてクリエイターを目指している若者へのメッセージまで、たっぷりお聞きしました。

【番組情報】
番組名:「GROWING REED」
放送日時:毎週日曜 24時-25時
オフィシャルサイト: http://www.j-wave.co.jp/original/growingreed/

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