“低山トラベラー”がすすめる、関東にある低山

J-WAVEで放送中の番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「TAKE ONE ACTION」。11月20日(日)のオンエアでは、「低山トラベラー」として活動している大内征さんをお迎えしました。

■関東は“宝”の山

そもそも「低山トラベラー」とは何か、気になるところです。大内さんによると「登山というと、高い山に登るイメージがあると思いますが、低い山にも良い山はたくさんあります。日本には『自然に精霊が宿る』という考えもあるように、山には何かしらの物語があります。それをたどりながら歩くと、旅をしている感覚で山を楽しむことができるということで『低山トラベラー』として『低山トラベル』を提唱しています」ということでした。

ちなみに、低山の基準は、山をたしなむ人の間では1,000メートル以下の山と考えられているそうですが、『日本百名山』著者の深田久弥さんは1,500メートル以上の山で品位や風格がある山を選んでいるのだとか。その点からすると、大内さんは、1,500メートル以下の山が低山ということになるのでは?と考えているそう。そうなると、関東には数え切れないほどの低山があることになるため、平井は「大内さんにとって、関東は宝の山ですね」と微笑んでいました。

■大内さんおすすめの低い山

・御岳山(東京都・青梅市)
8合目まではロープウェイで上れ、ちょうど今が紅葉の見頃。コンクリートで舗装された道を20~30分ほど歩くと、山上にある「武蔵御嶽神社」に着く。登山用の装備をせずに、山の雰囲気を味わうことができる。

大内さんは「山頂から東京が見渡せるので『自分はいつもあそこで働いているんだ』と、山と都市との連続性を感じることができます」とすすめてくれました。

・大山(神奈川県)
山の中腹にある阿夫利神社までは、ケーブルカーが運行されており、そこから1時間半くらい歩くと山頂に着く。山頂からは、江ノ島や湘南方面の絶景が楽しめる。

「阿夫利は、昔は『雨降』と書いていました。相模湾の温かい空気によって大山の上空で雲ができ、ふもとに雨が降るため、作物がたくさん実るというわけです。そして実際に大山には、水の神様、雷の神様、山の神様がいて、3人の神様が祀られています。ちなみに、大山に祀られている山の神・大山祗大神は、富士山に祀られている木花咲耶姫のお父さんにあたりますので、セットでお参りする『両参り』という文化が古来からありました」と大内さん。

まさに、山を通じて歴史が分かるというわけです。紅葉シーズンの真っ只中、みなさんも低山に登っていてはいかがでしょう。

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【番組情報】
番組名:「WONDER VISION」
放送日時:毎週日曜 6時-9時
オフィシャルサイト:http://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/

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