“アメリカン・ジャズ界”の巨人、実はカナダ人

J-WAVE月曜-木曜の14時からの番組「ACOUSTIC COUNTY」のワンコーナー「DAIWA HOUSE SECRET NOTES」(ナビゲーター:西村由紀江)。7月4日(月)のオンエアでは、超絶技巧のジャズピアニスト、オスカー・ピーターソンのエピソードを紹介しました。

オスカー・ピーターソンは1925年、カナダ東部、ケベック州モントリオールに生まれました。“アメリカン・ジャズ界の巨人”と言われていますが、実はカナダ人。1940年代の後半、地元カナダで演奏していた頃、ノーマン・グランツに見出されてニューヨークへ渡り、一躍アメリカのジャズ界で脚光を浴びる存在になりました。

ちなみにノーマン・グランツはといえば、20世紀のジャズ界で「最も重要なプロデューサー」と言っていい人物。ヴァーヴ、パブロという2つのレコードレーベル、そして“JATP”(ジャズ・アット・ザ・フィルハーモニック)というライブシリーズも立ち上げ、当時、一世を風靡していました。

ピーターソンは、そんなノーマン・グランツに見いだされ、JATPのメンバーになったことでアメリカのジャズ界のフリーパスを手に入れたということになります。

これについて「どの世界にも、実力だけではなく、出会いやご縁ってありますね。でもまたそれも実力なんでしょうね」と西村。

現在開催中のモントリオール国際ジャズ・フェスティバル2016には「オスカー・ピーターソン・アワード」という名誉ある賞があります。1989年、最初の受賞者はもちろん御本人のオスカー・ピーターソンでした。

このジャズ・フェスティバルでステージに登場したピーターソンについて、西村は「まさに巨人。体も演奏のスケールも大きな人なんですが、恥ずかしそうに小さな声で感謝を伝えている姿が印象的でした」と話していました!

この偉大なるジャズ・ピアニストの音楽とエピソードは、7月7日(木)まで続きます。お聴き逃しなく♪

【関連サイト】
「ACOUSTIC COUNTY」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/acoustic/

バッハの名曲がジャズと出合ったら…(2016年05月17日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/05/post-1589.html

ピアニスト奥田弦、5歳で「モーツァルトに対抗心」(2016年05月05日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/05/5-5.html

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