J-WAVE土曜19時からの番組「ANA WORLD AIR CURRENT」(ナビゲーター:葉加瀬太郎)。7月2日のオンエアでは、劇団「開幕ペナントレース」主宰の村井雄さんが登場。演劇との出会い、初海外にしてニューヨーク公演を敢行したエピソードなどを聞きました。
2006年に「パフォーマンスとは破壊力だ!」という理念のもと、日本人特有の新たな身体表現を追求する劇団「開幕ペナントレース」を立ち上げた村井さん。2009年には3作品目にして、ニューヨークで初の海外公演も成功させ、以来、そのシュールな世界観は海外で高く評価されています。
演劇界に新風を巻き起こしている村井さんですが、実は演劇の世界に入ったのは24歳のとき。それまでは全く演劇とは無縁で、東京都目黒区の公務員だったのだそう。当時、「何かやりたい」と思っていた村井さんが、新たに始めるものとして選んだのは、身一つでできる演劇。その出会いとは?
「演劇をやっていた同期のワークショップに一緒に行っていたんですが、そうしたらおもしろがってもらえて『毎週来い』と。それがだんだん積み重なって有休がなくなって、当時の係長に演劇をやめるか、公務員をやめるかと迫られたんです。東京都の特別区23区上級公務員だったんですけど、30何年ぶりに辞めたやつだと。しかも無収入で辞めるのは僕が始めてだと言われました。そこから地獄の7年間の無収入が始まるわけです」(村井さん)
そんな村井さんがブレイクするきっかけになったのが、劇団旗揚げ3作目にして敢行したニューヨーク公演。そのきっかけは、ある方の一言だったのだとか。「1作目を見てもらった先生みたいな人に、『もう海外に行け』って言われたんですね。『あまりにも意味がわからないから』と(笑)」(村井さん)。
その言葉をきっかけに、ネットであらゆる世界のフェスティバルディレクターに無作為に何百通とメール送ったところ、返信があったのが、ニューヨークのエレナさん。ネットでのやり取りしかないエレナさんを頼りに、不安のまま、初公演にして、初海外となるニューヨークへ。無事エレナさんと会え、ニューヨークで上演した舞台が「ROMEO and TOILET」。最初の公演はたった5人の観客しかいなったのだとか。ところが、その公演がNew York Timesの劇評に掲載されたことで、2回目の昼公演からはお客さんが溢れかえったのだそう。
「なんかわからないけどおもしろいから観に行ったらいい、みたいな記事が載ったらしく。その反応の速さはすごかったです。お客さんの反応が直接わかるということ、そのお客さんが必ずどこかに広めてくれるという信頼感、それはすごく自信になりました」(村井さん)
「よくわからないけど、おもしろい」、そんなふうに誰かに伝えたくなる村井さんの演劇。演劇ならではの人から人へ伝わる熱気が、現在の村井さんの活躍へとつながっているのでしょうね。
【関連サイト】
「ANA WORLD AIR CURRENT」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/
N.Y.に突如現れた“後悔を書き込む黒板”が話題(2016年06月16日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/ny-4.html
宮本亜門 引きこもりからブロードウェイへ導いたのは「母の言葉」(2014年11月18日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2014/11/post-884.html
2006年に「パフォーマンスとは破壊力だ!」という理念のもと、日本人特有の新たな身体表現を追求する劇団「開幕ペナントレース」を立ち上げた村井さん。2009年には3作品目にして、ニューヨークで初の海外公演も成功させ、以来、そのシュールな世界観は海外で高く評価されています。
演劇界に新風を巻き起こしている村井さんですが、実は演劇の世界に入ったのは24歳のとき。それまでは全く演劇とは無縁で、東京都目黒区の公務員だったのだそう。当時、「何かやりたい」と思っていた村井さんが、新たに始めるものとして選んだのは、身一つでできる演劇。その出会いとは?
「演劇をやっていた同期のワークショップに一緒に行っていたんですが、そうしたらおもしろがってもらえて『毎週来い』と。それがだんだん積み重なって有休がなくなって、当時の係長に演劇をやめるか、公務員をやめるかと迫られたんです。東京都の特別区23区上級公務員だったんですけど、30何年ぶりに辞めたやつだと。しかも無収入で辞めるのは僕が始めてだと言われました。そこから地獄の7年間の無収入が始まるわけです」(村井さん)
そんな村井さんがブレイクするきっかけになったのが、劇団旗揚げ3作目にして敢行したニューヨーク公演。そのきっかけは、ある方の一言だったのだとか。「1作目を見てもらった先生みたいな人に、『もう海外に行け』って言われたんですね。『あまりにも意味がわからないから』と(笑)」(村井さん)。
その言葉をきっかけに、ネットであらゆる世界のフェスティバルディレクターに無作為に何百通とメール送ったところ、返信があったのが、ニューヨークのエレナさん。ネットでのやり取りしかないエレナさんを頼りに、不安のまま、初公演にして、初海外となるニューヨークへ。無事エレナさんと会え、ニューヨークで上演した舞台が「ROMEO and TOILET」。最初の公演はたった5人の観客しかいなったのだとか。ところが、その公演がNew York Timesの劇評に掲載されたことで、2回目の昼公演からはお客さんが溢れかえったのだそう。
「なんかわからないけどおもしろいから観に行ったらいい、みたいな記事が載ったらしく。その反応の速さはすごかったです。お客さんの反応が直接わかるということ、そのお客さんが必ずどこかに広めてくれるという信頼感、それはすごく自信になりました」(村井さん)
「よくわからないけど、おもしろい」、そんなふうに誰かに伝えたくなる村井さんの演劇。演劇ならではの人から人へ伝わる熱気が、現在の村井さんの活躍へとつながっているのでしょうね。
【関連サイト】
「ANA WORLD AIR CURRENT」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/
N.Y.に突如現れた“後悔を書き込む黒板”が話題(2016年06月16日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/ny-4.html
宮本亜門 引きこもりからブロードウェイへ導いたのは「母の言葉」(2014年11月18日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2014/11/post-884.html