J-WAVEがいま注目するさまざまなトピックをお届けする日曜夜の番組「J-WAVE SELECTION」。
毎月第2、第3、最終週がレギュラープログラムで、第2日曜は文化人類学者の竹村真一がゲストと共に進むべき未来を提言する 「SMBC EARTH TALK」、第3日曜は音楽家の小林武史が東日本大震災の被災地を訪れ、復興の現状をお伝えする「Hitachi Systems HEART TO HEART」、最終日曜は、音楽プロデューサーのVERBALがベンチャー企業や起業を志すイノベーターを支援する「INNOVATION WORLD」をお届けしています。
6月19日にオンエアされた「Hitachi Systems HEART TO HEART」(ナビゲーター:小林武史)では、小林が宮城県石巻市、女川町を取材。豊かな自然の恵みを使い、特色ある食材にしようと取り組む漁師とシェフ、地域の食文化から新たな商品化を目指し奮闘する方々などを紹介しました。
スタジオゲストとして登場したのは、被災地の名物メニュー作りなどにも協力するアル・ケッチャーノ(山形県鶴岡市)オーナーシェフの奥田政行さん。奥田さんは、震災以降に預かった福島出身の愛弟子たちと一緒に、復興レストラン「福ケッチャーノ」を2014年3月10日に福島県郡山市にオープンし、福島県産の食材をふんだんに使用した料理を生産者の想いと共に届けています。
小林と奥田さんは、2011年の震災後の3月19日、宮城県南三陸町の避難所に一緒に炊き出しに入ったこともあります。以来、それぞれに何度も被災地を訪れている2人が、震災後の食の循環や地産地消などついて考えました。
小林はこの取材で、石巻専修大学経営学部の石原慎士教授のゼミ生が、地元の製麺会社などと協力・連携して開発した「サバだしラーメン」を食べて感動したそうです。
小林:石原先生の熱意ももちろんすごいのだけど、廃棄してしまうサバの中骨をなんとかできないか、ということに対して、さすがに大学の先生なので科学的な処理とか、科学的に追求していく姿がすばらしくて。その延長でやっぱり地元の製麺会社なども巻き込まれていったと思うんですね。多くが失われた被災地で、机上の勉強をするのではなく、実践的に勉強できること、そして自分たちで立ち上がって復興に向けた取り組みが実践できていることってすごいと思った。
奥田:この前、大学生に料理を考えさせるというのがあったときに、やはり大学生はすごいシェフが考えるような料理を考えるんです。でも、彼らは考えただけで作れない。そのときに、うちの店の子たちと一緒になるとものすごいものができて、さらに理詰めでもちゃんとしたものになっているのを目の当たりにしました。そういうのが生産地と大学でできるのはいい。うちの子たちは皆、魚を獲るだけ、おろすだけで精一杯で、その魚が何℃で分解していくとかはわからないんです。“発酵がはじまる温度帯をスムーズに通過させればだしになる”とかね。僕も頭が悪かったのですが、大学の先生と友だちになっていって、いろいろなことがわかっていったので。東北の生産地で産学・異業種連携体制を構築するような取り組みは、これからもどんどん増えたらいいなと思います。
震災から5年が経った今も、東北の復興に取り組んでいる2人は「Reborn-Art Festival 2017」に向けて準備を進めています。2016年7月29日(金)~31日(日)には、石巻港雲雀野埠頭をメイン会場にプレイベントとなる「Reborn-Art Festival×ap bank fes 2016」が開催されます。
音楽を中心としながら、地域の自然や人とのコラボレーションによる食・アート・ワークショップなども開催。石巻/牡鹿半島の魅力と翌2017年に開催される「Reborn-Art Festival 2017」、そしてap bankがこれまで続けてきたap bank fesのバトンを来年以降の Reborn-Art Festival に繋げていくイベントです。ご期待ください!
【関連サイト】
「Hitachi Systems HEART TO HEART」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/special/hearttoheart/
小林武史が緊急取材、熊本地震の現場で感じた想いとは(2016年05月13日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/05/post-1490.html
小林武史×吉川晃司 「東日本大震災」を語る(2016年04月18日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1410.html
毎月第2、第3、最終週がレギュラープログラムで、第2日曜は文化人類学者の竹村真一がゲストと共に進むべき未来を提言する 「SMBC EARTH TALK」、第3日曜は音楽家の小林武史が東日本大震災の被災地を訪れ、復興の現状をお伝えする「Hitachi Systems HEART TO HEART」、最終日曜は、音楽プロデューサーのVERBALがベンチャー企業や起業を志すイノベーターを支援する「INNOVATION WORLD」をお届けしています。
6月19日にオンエアされた「Hitachi Systems HEART TO HEART」(ナビゲーター:小林武史)では、小林が宮城県石巻市、女川町を取材。豊かな自然の恵みを使い、特色ある食材にしようと取り組む漁師とシェフ、地域の食文化から新たな商品化を目指し奮闘する方々などを紹介しました。
スタジオゲストとして登場したのは、被災地の名物メニュー作りなどにも協力するアル・ケッチャーノ(山形県鶴岡市)オーナーシェフの奥田政行さん。奥田さんは、震災以降に預かった福島出身の愛弟子たちと一緒に、復興レストラン「福ケッチャーノ」を2014年3月10日に福島県郡山市にオープンし、福島県産の食材をふんだんに使用した料理を生産者の想いと共に届けています。
小林と奥田さんは、2011年の震災後の3月19日、宮城県南三陸町の避難所に一緒に炊き出しに入ったこともあります。以来、それぞれに何度も被災地を訪れている2人が、震災後の食の循環や地産地消などついて考えました。
小林はこの取材で、石巻専修大学経営学部の石原慎士教授のゼミ生が、地元の製麺会社などと協力・連携して開発した「サバだしラーメン」を食べて感動したそうです。
小林:石原先生の熱意ももちろんすごいのだけど、廃棄してしまうサバの中骨をなんとかできないか、ということに対して、さすがに大学の先生なので科学的な処理とか、科学的に追求していく姿がすばらしくて。その延長でやっぱり地元の製麺会社なども巻き込まれていったと思うんですね。多くが失われた被災地で、机上の勉強をするのではなく、実践的に勉強できること、そして自分たちで立ち上がって復興に向けた取り組みが実践できていることってすごいと思った。
奥田:この前、大学生に料理を考えさせるというのがあったときに、やはり大学生はすごいシェフが考えるような料理を考えるんです。でも、彼らは考えただけで作れない。そのときに、うちの店の子たちと一緒になるとものすごいものができて、さらに理詰めでもちゃんとしたものになっているのを目の当たりにしました。そういうのが生産地と大学でできるのはいい。うちの子たちは皆、魚を獲るだけ、おろすだけで精一杯で、その魚が何℃で分解していくとかはわからないんです。“発酵がはじまる温度帯をスムーズに通過させればだしになる”とかね。僕も頭が悪かったのですが、大学の先生と友だちになっていって、いろいろなことがわかっていったので。東北の生産地で産学・異業種連携体制を構築するような取り組みは、これからもどんどん増えたらいいなと思います。
震災から5年が経った今も、東北の復興に取り組んでいる2人は「Reborn-Art Festival 2017」に向けて準備を進めています。2016年7月29日(金)~31日(日)には、石巻港雲雀野埠頭をメイン会場にプレイベントとなる「Reborn-Art Festival×ap bank fes 2016」が開催されます。
音楽を中心としながら、地域の自然や人とのコラボレーションによる食・アート・ワークショップなども開催。石巻/牡鹿半島の魅力と翌2017年に開催される「Reborn-Art Festival 2017」、そしてap bankがこれまで続けてきたap bank fesのバトンを来年以降の Reborn-Art Festival に繋げていくイベントです。ご期待ください!
【関連サイト】
「Hitachi Systems HEART TO HEART」オフィシャルサイト
http://www.j-wave.co.jp/special/hearttoheart/
小林武史が緊急取材、熊本地震の現場で感じた想いとは(2016年05月13日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/05/post-1490.html
小林武史×吉川晃司 「東日本大震災」を語る(2016年04月18日)
http://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/04/post-1410.html