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アジカン後藤正文「政治は僕らのことを写している鏡」

アジカン後藤正文「政治は僕らのことを写している鏡」

J-WAVE日曜朝6時からの番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「OPINION」。6月19日のオンエアでは、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんがゲストに登場しました。

この日より日本の選挙権の年齢が18歳以上に引き下げられ、国政選挙では、今度の参議院選挙から適用されることになります。そこで番組では「未来への提案」をテーマに、後藤さんから政治、未来との向き合い方をお話しいただきました。

これまで長らく政治には興味があったものの、積極的に関わってこなかったという後藤さん。

「ここ10年くらい、そのくらいでやっと。自分で歌詞を書き出したのも大きいと思うんですけど、歌詞を書いているとどうしても社会的なことにぶち当たって…」(後藤さん)

実は10代の頃に新聞配達のアルバイトをしていたとう後藤さん。配達先のおじいさんやおばあさんは、後藤さんが来ると喜んでくれ、よく家でご飯を食べていかないかと誘われていたそう。そのときに、東京にはこんなにたくさんの一人で暮らしているおじいさん、おばあさんがいて、寂しい思いをしているのだと気づかされた経験があるそうです。

それから時が経ち、現代の老人の孤独死など高齢化問題を知っていくと、過去の実体験とつながってより関心を持つようになったそうです。ほかにも「あと貧困問題だったりとか。っていうのも僕、全然お金がなかったんで、大学のときは奨学金を借りてたんですけど。そうすると今の奨学金問題につながってきたりとか」と後藤さん。

今大きく取り上げられているさまざまな社会問題が、かつて自分も目の当たりにしてきたことや経験してきたことであればあるほど、興味や関心を持つことは自然なことですよね。

後藤さんがブログで書かれてきたことをまとめた本『何度でもオールライトと歌え』が大きな話題となっていますが、話はその中にある「選ぶことの大切さ」についての話題に。たとえば、服を買うときは自分の好きなものを選ぶことが当たり前のように、多くの人が世の中に自分の思いを発信していけば、社会はもっと良くなっていくのではないかと考える後藤さん。

「私はこうなんだって思いを言える社会って、すごく豊かだと思うから」(後藤さん)。

最近では電力から、野菜を作っている農家さんまで、個人で選べる事柄が多くなっていますよね。それは政治も同じで「本当に(政治は)選ぶ方の問題だと思うんです。だから、政治って何かって言ったら、『僕らのことを写している鏡』だと思います。たぶん政治が良くないときは、僕らの何かが良くないんだと思った方がいい」と後藤さんはおっしゃいます。また「とにかく自分の問題にしていくのが大事なのかなと思います」とも。

「政治」と大きく言ってしまうと、「難しい」というイメージがあるかもしれませんが、生活の中で感じる身近な問題の一つひとつも政治につながっています。「身近な問題を考えることで、政治に関心を持つようになっていく」というのは、政治を通してより良い社会を作る大きなポイントなのかもしれませんね。

平井理央がナビゲートする「WONDER VISION」では、そんな「より良い社会のためのアイデア」をテーマにお送りしています。次回は6月26日、日曜朝6時からです。

【関連サイト】
「WONDER VISION」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/

読み終わった本に感想を書き込み寄贈する「感想文庫」(2016年06月13日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/post-1752.html

スタートする18歳選挙権、教育現場の悩みとは?(2016年06月09日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/18.html

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