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移動映画館「キノ・イグルー」有坂塁は映画嫌いだった

移動映画館「キノ・イグルー」有坂塁は映画嫌いだった

J-WAVE日曜朝6時からの番組「WONDER VISION」(ナビゲーター:平井理央)のワンコーナー「SARAYA ENJOY! NATURAL STYLE」(ナビゲーター:野村友里)。6月5日のオンエアでは、移動映画館「キノ・イグルー」の代表、有坂塁さんを迎えて、移動映画館のことや、食にまつわるおすすめの映画をお聞きしました。

移動映画館は、カフェ、本屋、博物館、屋外など、さまざまなシチュエーションで映画を上映しています。東京国立博物館で野外上映会を開催したところ、有坂さんや博物館の関係者の予想をはるかに超える4,500人が集まったそうです。

「博物館の皆さんとは『1,000人来たらどうしよう』と冗談まじりで言っていたのに、4,500人も集まりまして(笑)」(有坂さん、以下同)と、まさかそんなにたくさんの方が遊びに来るとは思っていなかったと有坂さん。いろいろな場所で上映をする中で、東京国立博物館で上映をしたことにはある理由がありました。

「上映した作品は『時をかける少女』だったのですが、実はこの作品には東京国立博物館が登場するんです。博物館で修復作業をする叔母が出てくるんです」

上映後は博物館に入れるようにしていて、まさにストーリーのある企画なのです。

実は有坂さんは、子どもの頃は映画があまり好きではなく、19歳の頃まで2本しか映画を観たことがなかったとか。

「子どもの頃に『グーニーズ』を観て面白いと思ったんですけど、次に観た『E.T.』に馴染めなくて、観なくなったんです」

ところが、19歳のときに付き合っていた彼女に、無理やり映画に連れて行かれて鑑賞したところ、大ハマり。その作品は「クール・ランニング」で、泣くほど笑って、それから映画を観に行くようになったそうです。

その後、友人が東京の郊外に小さな映画館をオープンさせ、自主上映会をやらないかと誘われたことで上映会を開始。回を重ねるうちに、いろいろなところから声がかかるようになったそうです。これまでに上映した作品は、短編映画を含めると数百本以上にもなるとのこと。

有坂さんは「あなたのために映画を選びます」という活動も行っています。月に一度、1対1で1時間にわたる面談をして、その人に合った映画を5本選ぶというものです。せっかくなので、料理や食卓にまつわる映画を2本選んでいただきました。

「グーニーズ」(アメリカ 1985年)
「食いしん坊の男の子のチャンクが、大きなアイスを1人で食べるシーンが良いんです」

有坂さんが紹介すると、野村も「ああいうキャラを見ると愛おしくなります!」と共感していました。

「ぼくの伯父さん」(フランス 1958年)
「屋台でおじさんが揚げパンを売っていて、子どもたちが欲しいというと、ジャムをたっぷりとかけて、砂糖をまぶして食べさせてくれるんです。さりげないけど、名シーンです」

と絶賛していました。みなさんも探せば、食にまつわれる名シーンが出てくるかもしれませんね。移動映画上映会は、夏には目黒のクラスカや恵比寿ガーデンプレイスでも開催されるそうなので、ぜひ「キノ・イグルー」のサイトでチェックしてみてください。

【関連サイト】
「WONDER VISION」オフィシャルサイト
https://www.j-wave.co.jp/original/wondervision/

映写技師の写真家が撮影した“映画館”の写真展(2016年05月11日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/05/post-1555.html

理想の映画館が作れるサービス「popcorn」(2016年06月03日)
https://www.j-wave.co.jp/blog/news/2016/06/popcorn.html

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